写真●Appleのタブレット型コンピュータ「iPad」
写真●Appleのタブレット型コンピュータ「iPad」
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 米Appleは米国時間2010年1月27日、タブレット型コンピュータ「iPad」を発表した(写真)。9.7インチのマルチタッチ・スクリーンを搭載し、Webブラウジング、電子メール送受信、ビデオ視聴、画像表示、電子ブック閲覧などが行える。3月に販売を開始する。価格は499ドルから。

 iPadは、厚さが0.5インチ(約13mm)、重さが1.5ポンド(約680g)。メモリー容量は16G~64Gバイト。ほぼフルサイズのソフト・キーボードを備える。マルチタッチ対応の12種類のiPad用アプリケーションを搭載する。いずれもポートレート(縦長)とランドスケープ(横長)の画面方向に自動で対応する。電子書籍アプリケーション「iBook」では、大手出版社などの作品を「iBookstore」からダウンロード購入して閲覧することができる。

 USB接続により、パソコンやデジタルカメラからデジタル写真を取り込んでアルバム作成やスライドショー表示が行える。同社のスマートフォン「iPhone」や携帯型メディア・プレーヤ「iPod touch」との同期も可能。デジタル・コンテンツ配信サービス「iTunes Store」からダウンロードした映画やテレビ番組コンテンツを視聴できる。

 iPhoneおよびiPod touch向けアプリケーション配信サービス「App Store」で現在提供されている14万以上のアプリケーションのほとんどを利用することが可能。

 CPUはAppleが開発した「A4」プロセサを採用。バッテリ寿命は最大10時間。IEEE 802.11n方式の無線LAN機能を搭載する。第3世代携帯電話(3G)ネットワーク対応版も用意する。米メディアの報道(New York TimesCNET News.comなど)によると、3G接続サービスは米AT&Tが提供する。データ無制限プランの場合、月額利用料は約30ドル。

 iPadの米国での希望小売価格は、無線LANに対応した16Gバイト・モデルが499ドル、32Gバイト・モデルが599ドル、64Gバイト・モデルが699ドル。無線LANと3Gに対応したモデルは4月にリリース予定で、価格はそれぞれ629ドル、729ドル、829ドルとなる。

 またAppleは、iPad向けに最適化したオフィス・スイート「iWork for iPad」も発表した。「Pages」「Keynote」「Numbers」の各アプリケーションを個別にApp Storeから購入可能。価格はそれぞれ9.99ドル。

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