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陸上の上尾シティハーフマラソン(読売新聞社など後援)が17日、埼玉県上尾市内で行われた。来年1月の箱根駅伝出場校のランナーが多数出場した大学生男子の部は、大東大の棟方
真名子圭監督から「仮想箱根駅伝1区」と伝えられて臨んだレースで、棟方は「チームの目標が総合5位以内。区間5位以内を想定し、順位にこだわった」。
序盤から中央学院大・吉田礼志(4年)がハイペースで引っ張る先頭集団内で静かに身を潜め、後半の勝負所に備えて力を蓄えた。優勝争いが4人に絞られた18キロ付近、先頭を並走していた駒大勢2人のピッチが少し落ちたと感じ、一気にペースアップ。そのまま独走態勢を築き、2位に21秒差をつけて勝ちきった。
前回の箱根はエントリーメンバー16人に名を連ねたものの、大会直前の練習で力を出し切れず、出走を逃した。その悔しさをバネに、今季は全日本大学駅伝5区で区間6位と力走するなど、一回り成長。今回、ハーフの自己ベストを1分35秒更新する快走を見せ、真名子監督も「これだけ走ったら、(箱根の)1区はもったいない」と苦笑しきりだ。
名前の「一楽」は、両親が「一番楽しんでほしい」との願いを込めて付けたといい、「どの選手よりも一番楽しく、プラス、楽に走れたらと思っている」。今度こそ、新春の箱根路を笑顔で駆け抜けるつもりだ。