ファイテン社主催の駒大陸上部取材会が16日、東京世田谷区の道環寮で行われた。駒大は14日の大学三大駅伝開幕戦「出雲全日本大学選抜駅伝競走」(出雲駅伝)で2位。6区間中3区間の選手が大会初出走だったが、最後まで優勝争いに食らいついた。大八木弘明総監督は「今回の出雲駅伝は初めて走った選手たちがしっかりつないでくれた。戦力は去年と比べたら下がっていたのでどうなのかという心配はあったが、2番でゴールしてくれたのは次につながる」と評価した。
最終6区では指導する主将でエースの篠原倖太朗(4年)が国学院大の平林清澄(4年)に敗れて涙。大八木総監督は愛弟子に向けて「篠原が平林君にやられてしまったが、あの悔しさが次につながるんじゃないかな。一生懸命努力してトレーニングをしっかりやって、今度はリベンジしてくれれば」とエールを送った。そして「駒沢は勝たなくてはいけないチーム。これから学年学年のエースが卒業していく。今の1年生には桑田(駿介)、谷中(晴)、菅谷(希弥)、あと坂口(雄哉)とか何人かいるが、この中から3人くらいは今の3年生くらいの力、(佐藤)圭汰、山川(拓馬)、伊藤(蒼唯)くらいのレベルにすぐ上がってきてほしい」と期待を寄せた。
また、米合宿を終えて9月に帰国した後、恥骨の故障が判明し、出雲駅伝でメンバーから外れた佐藤圭汰(3年)についても言及。来月3日の大学三大駅伝第2戦「全日本大学駅伝」のメンバーに登録されているが、「今のところは厳しい部分は厳しいところがある。でも箱根は走らせないといけないので、全日本はちょっとクエスチョンですね」と語った。