陸上の最高峰シリーズ、ダイヤモンドリーグ(DL)は14日、ブリュッセルで各種目の年間上位選手による最終戦の最終日が行われ、女子5000メートルの田中希実(ニューバランス)は14分31秒88の今季自己ベストで6位だった。
田中はハイペースの流れに食らい付き、14分28秒09のアジア記録も視野に力走した。しかし最後は離され、自身が持つ日本記録にも2秒70届かず「ラストで置いていかれてしまった。そこが弱さ」と課題を受け止めた。
スタート前は不安に駆られ、父の健智コーチのために走ろうと心に決めてレースに臨んだという。強豪に交じって奮闘し「初めて『父のために』と思って走ったので、今日は踏ん張ることができた」と一定の満足感も示した。(共同)