陸上の中距離を競う「On Track Nights:MDC」が27日、東京・世田谷区の大蔵運動公園陸上競技場で行われ、男子1500メートルは3分38秒98をマークしたジェシー・ハント(オーストラリア)が制した。日本勢トップは遠藤日向(住友電工)で3分39秒52の2位に入った。
5000メートルで2022、23年世界選手権に出場している遠藤。今夏のパリ五輪出場を目指したものの、6月の日本選手権(新潟)は24位に沈み、日本代表を逃した。失意のレースから1カ月経ち、持ち味の鋭いスパートで好タイムをマーク。「(今季は)プレッシャーを感じながら走る大会がほとんどだったので、パリというものがなくなって肩の力が抜けるようになった。すごく楽しく走れた。今日のレースを境に休みに入るのでいい締めになった」と笑顔を見せた。
5000メートルで屋外では日本歴代2位(室内を含めると3位)となる13分10秒69の自己ベストを持つ25歳。「来年東京世界陸上なのでまずはそこで走ることを目標に。また出場の水準が上がると思うので、来年は本気で(5000メートル)12分台を狙おうと思う」と遠藤。5000メートルを主戦場にし、来年の世界選手権も同種目での出場を目指すが、今秋から冬にかけて1万メートルにも挑戦予定。「来年1年間戦える体を作るために、年内は土台作りから入ってその過程で1万メートルに出場できれば」とリベンジを誓った。