陸上のトワイライト・ゲームスが21日、東京・調布市のAGFフィールドで行われ、男子110メートル障害日本記録保持者の泉谷駿介(住友電工)が追い風1・6メートルの中、今季自己最高となる13秒10を出して優勝した。大会記録も更新し、「自分らしいレースができた」とうなずいた。
昨夏の世界選手権(ブダペスト)で5位入賞し、今季は世界最高峰シリーズ、ダイヤモンドリーグ(DL)を転戦。4月のDL廈門大会で13秒17をマークしてパリ五輪代表に内定した。12日にはDLモナコ大会は転倒で途中棄権のアクシデントもあり、そこから「自分の走りを確認して自信を持って五輪に臨めるように」と今大会に急きょ参戦した。
7月31日にフランスに渡る。自己ベストの13秒04は2021年東京五輪の金メダルと同タイム。「決勝にはしっかり行きたい。自分が今までやってきたことを信じてやりたい」と泉谷。世界で強豪と渡り合ってきた24歳が、パリ直前に確かな手応えをつかんだ。(川並温美)