陸上・実業団・学生対抗(20日、神奈川・レモンガススタジアム平塚)女子100メートル障害でパリ五輪代表の福部真子(28)=日本建設工業=が追い風1・2メートルの条件下で、12秒69の日本新記録をマーク。自身が2022年9月に出した従来の記録を0秒04更新した。
「本当に? みたいな。ゴールして掲示板を3度見くらいしました」。五輪代表入りを決めた6月の日本選手権後、2週間は疲労で思うような練習ができなかった。この日は苦手な暑さで「アップしていてもどんより重い感じ」と本調子ではなかったが、圧倒的なレースだった。
12秒69は2021年東京五輪決勝で5位相当。パリ五輪の予選は8月7日に始まる。「12秒5を切りたい。貪欲に狙う」。日本女子ハードル界のエースが、世界に挑戦する。(川並温美)