パリ五輪代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権第2日は28日、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムで行われ、女子で三段跳びは森本麻里子(オリコ)が13メートル64で6連覇。やり投げは昨年の世界選手権覇者でパリ五輪代表の北口榛花(JAL)が62メートル87で制し、100メートル決勝は君嶋愛梨沙(土木管理総合)が11秒46で3連覇した。
五輪で金メダル獲得が期待される女子やり投げの北口の表情はさえなかった。昨年2位に終わった日本選手権の覇権は奪回したが、記録は伸びず。「今年はぴたっと来たものが1本もない。パリに向けて各国の選手が調子を上げてきている中、自分が上がりきらないのが、一番危機感がある」と吐露した。
1、2投目は「久しぶりに気持ちよく入れた」というが、助走速度を上げようとした3投目で「投げが崩れて立て直せなかった」という。今後はダイヤモンドリーグ(DL)の2戦を経て、本番を迎える予定。「トップの選手と戦う中で、きっかけみたいなものがつかめるといい」と語った。