職場で長時間イスに座り、同じ姿勢でパソコンに向き合っていると、深刻な腰痛や肩こりに悩むことが多い。スポーツ庁の室伏広治長官(49)に、オフィスのわずかなスペースを使ってもできる改善運動を教えてもらった。今回は立ち上がったうえで、足や腰の可動域を伸ばすエクササイズ。数分行っただけでも、猫背の改善などに効果を感じた。
室伏さんに手法を教わったのは、中年代表としてデジタル報道部デスクの水内茂幸(50)と入社2年目の若手記者、村田幸子(24)だ。
今回のエクササイズは①立ち上がったうえで、紙風船があればふくらませて下に置く。なければイメージする。もうひとつ紙風船があれば、両手で持ち、胸の前に持ってくる。こちらもなければ、頭でイメージ。両手で抱えるスタイルを取る②片膝立ちの姿勢を取り、片方の膝を紙風船の上に置く③両手で紙風船を持ったまま、片膝で10秒程度、つぶさないように押し続ける。
太ももの筋肉をしっかり伸ばすことを心がける。両手で紙風船をつぶさないように持つことで、自然と背が伸びる。
この運動を終えた直後、すぐイスに座ってみよう(自らの姿勢を感じ取ろうとすることは重要)。猫背が改善し、いい姿勢でピタッと座ることができたことに驚いた。運動を無理のない範囲で繰り返せば、胸筋と背筋、下半身の筋力を効果的に鍛えることにもつながる。(村田幸子、水内茂幸)