あいみょん、ストリーミングからブレイクした初のアーティストが音楽シーンに示した存在感
週間ストリーミングランキング1、2位独占 TOP10内に4曲
シンガー・ソングライターのあいみょんは、高校卒業後にはじめた自作曲のYouTubeへの配信から注目を集め、16年11月にワーナーミュージック・ジャパンからメジャーデビューした。当初からYouTube世代の若年層の知名度は高く、センセーショナルな世界観の楽曲は感受性の豊かな同層から高い支持を受けていた。
そこから、カルチャー誌やファッション誌などに登場することで10〜20代を中心に音楽ファン以外にも認知を広げると同時に、SpotifyやLINE MUSIC、AWAをはじめストリーミング系音楽配信サービスに積極的に楽曲を開放。Apple Musicではロングテイルとなり、Spotifyではネクストブレイクアーティストに選出されるなど、瞬く間に人気を拡大していった。
“お茶の間”に認知が広がった第2ステージへのステップアップ
こうしたあいみょんの軌跡を振り返ると、ストリーミングから頭角を現し、若年層だけにとどまらず、よりファン層を広げてきていることがわかる。あいみょんはストリーミングからブレイクした初めてのアーティストといえるだろう。
これまで各サブスク配信サービスのランキングで上位を推移していたが、それらを合算するオリコンストリーミングランキングにより、改めて若い世代に絶大な支持を受ける、あいみょんの今の音楽シーンにおける存在感の大きさが示された形になる。
来年2月リリースのアルバムが試金石
来年2月には2ndアルバム『瞬間的シックスセンス』が発売されるが、ストリーミングで実績を積み上げてきたなかで、まさに満を持してのリリースとなり、ストリーミングからフィジカルの売上へどうつなげていくかという試金石になる。また、それは同時に、フィジカルとデジタルの国内における今後の方向性を映す結果にもなるだろう。
あいみょんの来年の動向が、今から注目される。