米ディズニーの動画配信、日本でも20年後半に開始
【シリコンバレー=佐藤浩実】米娯楽大手のウォルト・ディズニーは8日、2020年後半にも動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」を日本で始めると明らかにした。ディズニーが過去に配給した映画や独自作品を見られる同サービスは、米国と欧州を中心に会員数が5000万人を突破した。今後はアジアや中南米地域への事業展開に力を入れる。
8日に会員数の情報を更新したのに合わせ、ディズニープラスの事業を統括するケビン・メイヤー氏が年内に日本でもサービスを始めると表明した。具体的な日付や価格といった詳細は明らかにしていない。NTTドコモと組んで既に開始している「ディズニーデラックス」とは別のサービスになるという。
新型コロナウイルスへの感染拡大を防ぐための世界的な外出制限により、動画配信サービスの利用は急増している。ディズニープラスの会員数は19年12月末時点で2650万人だったが、4月8日までに5000万人を超えた。英国やフランスなどでのサービス開始も追い風となり、3カ月あまりで約9割増えた格好だ。
ただ、テーマパークの休園や映画館の閉鎖など、ディズニーの経営は新型コロナによる打撃を受けている。19年11月に始めたばかりのディズニープラスが数少ない成長事業となっている。