新千歳空港、国際線ビル2倍に 650億円投資
新千歳空港のターミナルビルを運営する新千歳空港ターミナルビルディング(北海道千歳市)は17日、同空港国際線旅客ターミナルビルの整備内容を発表した。約650億円かけて面積を約2倍に拡大、富裕層向けのホテルも新設する。500万人の受け入れ体制を整え、急増する外国人観光客を取り込む。
既存施設南側に地上8階建てのビルを増築、ターミナル部分を既存部分を含め約12万4000平方メートルに拡大。チェックインカウンターは74ブース(現状47)に、保安検査レーンは9レーン(同4)に増やす。供用開始予定は2019年8月。10年度に94万人だった国際線旅客数は16年度に272万人と急増した。拡充で今後の増加に対応する。
新ビルの上層部は富裕層向けの高級ホテルにする。客室数は約180室を計画、温浴施設や高級レストラン、スパなどの併設を検討している。20年1月の開業を目指す。
国際線ターミナルビルの拡張の背景には国による後押しもある。国土交通省は20年に開催される東京五輪に向けて、新千歳空港の利便性の向上を検討。訪日外国人客が増えるとの見通しも踏まえ、安全性や利用者の受け入れ能力の拡充などの改善を目指す。
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