プーチン大統領、対独戦勝式典で日本の軍国主義に言及
【モスクワ=田中孝幸】ロシアのプーチン大統領は9日、モスクワで開いた対ドイツ戦勝70年記念式典での演説で「ナチズム、日本の軍国主義と戦った国々の代表に特別な感謝を表する」と述べた。歴史問題で中国に同調する姿勢を示し、ウクライナ危機を巡る欧米の対ロ包囲網に加わっている日本をけん制したものだ。
日ロ外交筋によるとプーチン氏がナチズムと並べた形で日本の軍国主義に言及するのは異例。中国の第2次大戦での役割について「アジアの軍国主義と最前線で戦った」と称賛した。米国に対しては「一極支配の試みがみられる」と批判した。