日本記録保持者の久保凛(16=東大阪大敬愛高)は2分3秒31で6位となった。

決勝では得意の前半で前に出られず。後半ではギアを上げた海外勢に差を広げられ、優勝したモラー(ケニア)とは2秒95差だった。

それでも自身初の世界大会となった今大会は、存在感を示した。予選、準決勝はともに全体トップで通過し、同種目日本人3人目の決勝に進出。94年リスボン大会6位の岡本久美子、18年タンペレ大会6位の川田朱夏に続き、日本勢過去最高位に並んだ。

高校2年生の今季は6月の日本選手権を初優勝し、7月には19年ぶりの日本新となる1分59秒93を記録。来年9月の世界選手権東京大会の参加標準記録へも0秒93と迫っており、今後はシニアの世界大会での活躍に期待がかかる。

◆男女800メートルの25年世界選手権への道 来年7月上旬に開催予定の日本選手権までに参加標準記録を突破し、同選手権で3位以内に入れば内定。世界ランキング次第でも代表入りの可能性がある。参加標準記録は男子が1分44秒50、女子が1分59秒00。出場となれば、男子は11年大邱大会の横田真人、女子は22年オレゴン大会の田中希実以来となる。