M-1王者ミルクボーイの壮大な計画 47都道府県巡る「漫才ブーム」ツアー

漫才コンビ「ミルクボーイ」が音頭を取って始まった「漫才ブーム」が1年目を終えた。4組の漫才コンビが10年間で47都道府県をすべてで公演を行うという壮大なプラン。今年は4県での公演で笑いを取り、しっかり手応えをつかんだが、43都道府県は、まだこれから。内海崇(38)駒場孝(38)は2025年以降も「漫才ブームを軸に動きたい」と、漫才命の思いはいささかも変わらない。

お笑い

◆ミルクボーイ 駒場孝(こまば・たかし)は1986年(昭61)2月5日生まれ、大阪市出身。趣味はボディービル。内海崇(うつみ・たかし)は85年12月9日生まれ、兵庫県姫路市出身。特技はけん玉(初段)。角刈り頭とダブルのスーツがトレードマーク。

大阪芸大在学中に出会い、コンビ結成は2007年。19年M-1グランプリ優勝。22年上方漫才大賞受賞。カンテレ「よ~いドン!」、MBSテレビ「よんチャンTV」、ABCラジオ「ミルクボーイの煩悩の塊」「ミルクボーイの火曜日やないか!」に出演中。

ミルクボーイ、金属バット、デルマパンゲ、ツートライブの4組で、10年かけて全国47都道府県を巡演する「漫才ブーム」を立ち上げ。24年は香川、沖縄、三重、青森で公演した。12月12日、なんばグランド花月「お笑いブーム」公演で来年の公演地を発表する。

「漫才ブーム」10年間の完走を目指すミルクボーイ。駒場孝(左)と内海崇

「漫才ブーム」10年間の完走を目指すミルクボーイ。駒場孝(左)と内海崇

壮大ツアー1年目の手応え

今年1月24日、寒風吹き荒れる大阪市内の神社に集まった4組の漫才コンビ。ミルクボーイ、金属バット、デルマパンゲ、ツートライブが大胆な漫才ツアーの計画をぶちあげた。10年をかけて全国47都道府県を巡り、各地で漫才を披露しようというもの。そして抽選で決まった香川(7月20日)沖縄(8月10日)青森(10月5日)三重(10月19日)の4県での公演を成功させた。

内海4カ所ともお客さんには喜んでもらいましたし、僕らも楽しかった。各地でおいしいものをいただいたり、名所を訪ねることもできました。漫才ブームの1年目は大成功だったと思います。

駒場漫才ブームのおかげで、これまで行く機会のなかったところへ行けました。ふだん劇場で漫才を見ることができないお笑いファンが来てくれて、盛り上げてくれました。地元の方々はもちろん、関西から沖縄や青森まで遠征してくれた方もいて、ありがたい限りです。

4組で立ち上げた漫才イベント

もともとは4組で2017年に立ち上げた漫才イベント。ミルクボーイがM-1グランプリで優勝(19年)するより以前から、競い合ってきた仲間であり、ライバルだ。4組が営業の仕事に行った帰りのバスで「おもしろいことやってみよう」と相談して始まった企画でもある。

本文残り72% (2374文字/3312文字)

エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。