23、24年にデビューした8選手による「ねくじぇねトーナメント'24」はいよいよ決勝を迎え、風城ハル(16)が8分49秒、フィッシャーマンズスープレックスホールドで凍雅(21)から3カウントを奪って見事優勝を果たした。
風城は凍雅のパワーの前に序盤は苦戦。ショルダータックルで吹き飛ばされ、ボディスラムでマットにたたきつけられた。それでも気迫のエルボーを凍雅に打ち込み、ストレートアームバーで左腕を痛めつけた。
風城は凍雅のローリングサンダー(マット上を前転して放つサンセット・フリップ)の下敷きになり、再び流れを持っていかれそうになると低空クロスボディーを連発。そして最後はフィッシャーマンズスープレックスで凍雅を仕留めた。
今トーナメントの優勝者には「プリンセス・オブ・プリンセス王座」「プリンセスタッグ王座」「インターナショナル・プリンセス王座」のうち、希望のタイトルへの挑戦権が与えられる。試合後、マイクを握った風城は「ねくじぇねトーナメント、優勝したぞ! このトーナメントでの優勝が、タイトルの挑戦って知った時から、東京女子に入る前からずっとあこがれてた伊藤麻希のベルトに挑戦しようと決めてました!」と絶叫。伊藤と山下実優の持つ「プリンセスタッグ王座」への挑戦を表明した。
そして「凍雅さん、私とタッグのベルトに挑戦してくれませんか?」と死闘を演じた対戦相手に右手を差し出した。すると凍雅も手を握り返し、風城を抱き寄せた。風城が「私と凍雅さんで、山下さんと伊藤さんのもつタッグのベルトに挑戦します!」と改めて宣言すると、王者組の山下と伊藤がリングに登場した。
伊藤が笑顔で「いいよ、受けてやるよ。でもあこがれじゃなくてライバルとして倒しにこい」とすごむと、風城は「ぶっつぶします!」と力強く返事。さらに凍雅が「私も本当は優勝して山下さんがもってるそのベルトに挑戦しようと思ってました」と言うと、山下も「もちろん受けて立つし、今の2人の目、私めちゃくちゃ好きだよ。今すぐにでもやりたいね。次の大会、12月1日、品川、いいよね?」と12・1品川大会(品川プリンスホテル内クラブeX)で防衛戦を行いたい意向を示した。
観客席から「(時期が)早えよ」との声が飛ぶと、山下は「関係ないでしょ。やりたいときにやるよ。12月1日、品川、私たちのベルトをかけて思い切りやり合おう。よろしく!」と改めて対戦を承諾した。その後、山下と伊藤がリングを降りると、風城は凍雅とともに「12月1日、品川大会、私たち絶対にタッグベルト取ってみせるので応援しに来てください。よろしくお願いします!」とファンに呼びかけた。
▽風城ハルのバックステージコメント「(大会前の)予想を見て、私の名前とか全然なくて。悔しくて。(上原)わかなさんに準決勝で勝てた時も、凍雅さんに『普通にわかなさんが勝つって思ってた』って言われたのがすごい悔しくて。私が全部覆して勝ってやろうと思って今日来て、勝ててすごいうれしいし、自信につながりました」