JRAは31日、「2025年度調教師および騎手免許試験要領ならびに短期免許制度における成績要件の変更」を発表した。

「短期免許制度における成績要件の変更」の概要は以下の4点。新たにワールドオールスタージョッキーズの成績が対象になったことや、障害競走の騎手への要件緩和が見られる。

・短期免許制度(平地競走)における成績要件「良好な成績を示した騎手」の基準に、ワールドオールスタージョッキーズ上位成績を追加するとともに、指定G1勝利度数の対象競走を拡大=「当該年または過去2年で、ワールドオールスタージョッキーズ騎手表彰順位5位以内」「過去2年のIFHA(国際競馬統括機関連盟)が発表する『世界のトップ100G1競走』のうち50位以内の競走(ランキング入りした年度の競走に限る)」を追加

・短期免許制度(障害競走)における成績要件(リーディング順位)を変更=変更前は「本拠地において、過去2シーズンのうちのいずれかでリーディング1位」、変更後は「本拠地において過去2シーズンのうちのいずれかでリーディング3位以内」

・同時期に免許する人数枠を平地競走および障害競走に分けて設定=変更前は「短期免許交付者は同時期に5名以内(含む障害)とする」、変更後は「短期免許交付者は同時期に平地免許5名以内、障害免許2名以内とする」

・新基準は2025年の短期免許申請者から対象

◆過去2年のワールドオールスタージョッキーズで5位以内だった外国招待騎手 22年はテオ・バシュロ(フランス)が4位、23年はレイチェル・キング(オーストラリア)が2位、マリー・ヴェロン(フランス)が4位、アレクシス・バデル(香港)が5位に入っている。