競馬界のニューヒロインだ! 新人の今村聖奈騎手(18=寺島)が、24年ぶり史上4人目の「ルーキー重賞初騎乗初勝利」を果たした。ハンデ最軽量48キロの2番人気テイエムスパーダ(牝3、五十嵐)と果敢に逃げ、1分5秒8の日本レコードV。記録ずくめの快挙を成し遂げ、JRA所属の女性騎手では藤田菜七子騎手(24=根本)以来2人目、芝では史上初の重賞ウイナーに輝いた。
<記録アラカルト>
◆新人騎手の重賞初騎乗初勝利 84年のグレード制導入後、今村で4人目。女性では初。過去3人は菊沢隆仁がチェリーコウマンで92年ウインターS(G3)を、武幸四郎がオースミタイクーンで97年マイラーズC(G2)を、池添謙一騎手がトウショウオリオンで98年北九州記念を勝った。JRA所属女性騎手としては藤田菜七子がデビュー4年目、重賞騎乗23度目で19年カペラS(G3)をコパノキッキングで勝利して以来の重賞制覇。
◆新人 ルーキーイヤーの重賞Vは、08年函館2歳Sの三浦皇成(フィフスペトル)以来で14年ぶり10人目。初騎乗では、98年北九州記念の池添謙一(トウショウオリオン)以来4人目で、ともに女性では初。
◆女性 女性騎手によるJRA重賞制覇は、02年中山大障害(ギルデッドエージ)のロシェル・ロケット、19年カペラS(コパノキッキング)の藤田菜七子に続く3度目。平地芝は初。
◆連勝 この日はCBC賞に続き小倉12Rも勝って連勝。5月14日新潟4、5R、6月19日阪神6、7Rに続き自身3度目。
◆最軽量 負担重量48キロでの重賞勝利は、01年カブトヤマ記念のタフネススター、08年マーメイドSのトーホウシャインに続く3度目で最軽量タイ記録。
◆日本新 勝ち時計1分5秒8は、昨年のCBC賞ファストフォースを0秒2更新する日本レコード。
※記録はすべてグレード制導入の84年以降