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クエリ検索: "薬剤抵抗性"
3,261件中 1-20の結果を表示しています
  • フェンカプトンならびにエストックス抵抗性カンザワハダニに対する各種殺虫,殺ダニ剤の効果
    刊部 勝
    茶業研究報告
    1969年 1969 巻 30 号 26-31
    発行日: 1969/01/31
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    現在わが国の茶園にはケルセン感受性,フェンカプトン,ならびにエストックス抵抗性のカンザワハダニが多い。本報はこのハダニに対する各種殺虫,殺ダニ剤の効果を,市販の薬剤35種類について検討したものである。
    室内実験の結果によると,供試薬剤のなかですぐれた効果を示した薬剤は,ケルセン,アカール,ミルベックス,ニューマイト,およびアクリシッドの5種類であった。なお,フェンカプトンやエストックスをはじめ,EPN,アッパ,キルバ-ル,そしてマラソンなどの有機リン剤はこのハダニにはあまり効果がなかった。
  • 寺本 健, 村木 満宏, 板山 俊夫, 小野 公夫
    九州病害虫研究会報
    1990年 36 巻 160-163
    発行日: 1990/10/30
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
  • 刑部 勝
    茶業研究報告
    1967年 1967 巻 28 号 60-65
    発行日: 1967/12/22
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    茶園においてもフェンカプトンならびにエストックスに対して抵抗性を示すカンザワハダニが発現したので,1965~'66年にかけて,わが国の主要茶産地全域を対象としてフェンカプトン,エストックス,ならびにケルセンに対するカンザワハダニの抵抗性の程度を調べた。
    供試3薬剤に対して各地産のカンザワハダニは抵抗性と感受性に大別された。抵抗性(R)ならびに感受性雌成虫(S)のLC50値によるR/S比を求めたところ,フェンカプトン,エストックス,ケルセンいずれもR/S比がきわめて大きかった。現段階では,わが国の主要茶産地におけるカンザワハダニのフェンカプトン,エストックス,ケルセソ抵抗性は次の三つのタイプに区分される。すなわち,フェンカプトソ,エストックス,ケルセンのいずれにも感受性を示すもの,フェンカプトンとエストックスには抵抗性を示すがケルセンには感受性を示すもの,フェシカプトン,エストックス,ケルセンのいずれにも抵抗性を示すものめ三者である。そしてフェンカプトン,エストックス,ケルセン感受性の第1のタイプに属するものは関東(埼玉),四国(香川,徳島,高知),および南九州(宮崎,鹿児島)に分布し,フェンカプトン,エストックス抵抗性ケルセン感受性の第2のタイプに属するものは東海・近畿(静岡,愛知,三重,滋賀,奈良)と北九州(福岡,佐賀)に分布し,フェンカプトン,エストックス,ケルセンのいずれにも抵抗性を示す第3のタイプは京都府に分布していた。
    交差抵抗性についてはまだ検討の余地があるが,フェンカプトンとエストックスとの間には交差抵抗がありそうである。しかし,ケルセンとフェンカプトンまたはエストックスとの間の交差抵抗についてははっきりわからない。
  • 河野 哲
    日本応用動物昆虫学会誌
    1987年 31 巻 4 号 333-338
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ナミハダニのディコホル感受性および抵抗性系統の増殖能力について,インゲン葉を用いたリーフディスク法により20°C, 25°C, 30°Cの温度条件下で検討した。
    1) 両系統間の生存率については,25°C, 30°Cの条件下では感受性系統のほうが高い傾向を示した。また,産卵数については,25°C, 30°Cで感受性系統のほうが多いようにみうけられたが,有意な差ではなかった。
    2) 未孵化率は各温度とも感受性系統のほうが抵抗性系統よりやや低い傾向を示した。
    3) 卵から成虫に発育するまでの日数は,各温度ともわずかに感受性系統のほうが抵抗性系統より短かった。
    4) 第1世代および第2世代の成虫化率は,感受性系統のほうが抵抗性系統よりいくぶん高く,雌当り平均産卵数も25°Cでは感受性系統がやや多かった。
    5) 内的自然増加率(rm)は,両系統とも30°C>25°C>20°Cの順に小さくなり,いずれの温度でも感受性系統が抵抗性系統より高かった。
    6) 以上の結果から,ディコホル抵抗性個体は,薬剤淘汰圧のない条件下では感受性個体に比べて増殖能力が劣り,このこととディコホル抵抗性の遺伝様式とが関係して,ナミハダニ個体群のディコホル抵抗性レベルは徐徐に低下し,感受性への復元が期待される。
  • 第3報 CMP剤ならびにESP剤抵抗性カンザワハダニに対する各種薬剤の効果
    刑部 勝
    日本応用動物昆虫学会誌
    1968年 12 巻 2 号 70-75
    発行日: 1968/06/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    現在わが国の茶園にはケルセン剤感受性,CMP剤,ESP剤抵抗性のカンザワハダニが多い。本報はこのハダニに対する各種薬剤の効果を,市販の薬剤約35種類を用いて室内実験した結果を述べた。
    供試薬剤のなかでこのハダニにすぐれた効果を示した薬剤は,ケルセン剤,クロルベンジレート剤,CPAS・BCPE剤,CPCBS・アラマイト・BCPE剤およびBinapacryl剤の5種類であった。なお,EPN剤,CMP剤,ESP剤,PMP剤,バミドチオン剤,マラソン剤などの有機リン剤はこのハダニには余り効かなかった。
  • 桑原 雅彦
    日本応用動物昆虫学会誌
    1977年 21 巻 3 号 163-168
    発行日: 1977/09/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    二系統のカンザワハダニをクロルジメホルム,ジコホルおよびフェントエートによりほぼLC50の濃度で毎世代淘汰し,感受性の変化を調べた。そして,育成した抵抗性系統と感受性系統を交配し,薬剤感受性を検定して遺伝様式を推定した。
    (1) クロルジメホルムとフェントエートに対する感受性は,これらの薬剤による淘汰とともに急激に低下し,いずれも8∼9回の淘汰によりほぼプラトーに達した。しかし,ジコホルに対する感受性は10回の淘汰を行なってもほとんど変化しなかったが,その後の淘汰によって次第に低下し,20回の淘汰によってほぼプラトーに達した。したがって,薬剤の種類により感受性の低下に差異があることが認められた。
    (2) クロルジメホルムおよびフェントエート抵抗性は不完全優性の単一因子に,ジコホル抵抗性は不完全劣性の単一因子によりそれぞれ支配されており,これらの抵抗性因子はいずれも雌雄の常染色体上に存在すると考えられる。
  • 松本 要, 真梶 徳純
    日本応用動物昆虫学会誌
    1974年 18 巻 3 号 147-149
    発行日: 1974/09/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
  • 刑部 勝
    茶業研究報告
    1971年 1971 巻 35 号 50-52
    発行日: 1971/03/31
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    1.エストックス連用によってカンザワハダニの抵抗性の発達について試験を行なった。
    2.エストックス感受性であった供試虫はエストックス50%乳剤,10,000倍,隔世代,5回処理で抵抗性となり,抵抗性水準は処理前の約70倍に達した。
    3.以上の結果から,ほ場においてカンザワハダニの防除にエストックスを高濃度で連用すれば数回の散布で抵抗性が発現する可能性があると考える。
  • 河野 哲
    日本応用動物昆虫学会誌
    1985年 29 巻 2 号 150-157
    発行日: 1985/05/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ディコホル感受性および抵抗性ナミハダニに対する各種薬剤の効果検定を行い,有効な薬剤を選抜するとともに,交差抵抗性について考察した。またビニールハウス内でイチゴ,キュウリ,ナスに接種したディコホル抵抗性ナミハダニに対するそれらの有効性について検討した。
    1) 雌成虫に対してほとんど効果のない薬剤は,抵抗性系統では44薬剤のうち,ディコホル,フェニソブロモレート,BCPE・クロルベンジレート,マラチオン等16薬剤,感受性系統では両系統に共通するCMP,マンゼブ,ベンゾメートの3薬剤であった。また効果が優れる薬剤は,抵抗性系統ではポリナクチン複合体・BPMC,水酸化トリシクロヘキシルスズ,ビナパクリル,プロチオホス等9薬剤,感受性系統ではこの他にディコホル,フェニソブロモレート,BCPE・クロルベンジレート,PPPS等15薬剤であった。
    2) ディコホル抵抗性系統の雌成虫に対して効果が優れた9薬剤の殺卵効果は,ポリナクチン複合体・BPMC,ビナパクリル,水酸化トリシクロヘキシルスズ,プロチオホスが高く,メソミル,DMTP, DDVP等は低かった。
    3) 殺虫ならびに殺卵効果ともに優れた前述の4薬剤は,イチゴ,キュウリ,ナスに接種したディコホル抵抗性ナミハダニに対するビニールハウス内の試験でも高い防除効果を得たが,イチゴでは水酸化トリシクロヘキシルスズ水和剤,ビナパクリル水和剤で,キュウリでは水酸化トリシクロヘキシルスズ水和剤,ポリナクチン複合体・BPMCで薬害が認められた。
    4) 両系統の各種薬剤に対する感受性の有意差から交差抵抗性を考察した結果,ディコホルと交差抵抗性関係にある薬剤は,ディコホルに類似の化学構造をもつジアリールカルビノール系薬剤と有機リン系薬剤のなかに比較的多く見られた。
  • 久保田 まや, 竹内 純, 山田 正和, 中澤 靖彦, 堀江 博道
    関東東山病害虫研究会年報
    1997年 1997 巻 44 号 117-119
    発行日: 1997/11/01
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    Sensitivity to diethofencarb mixtures was monitored in 623 isolates of Botrytis cinerea collected from thirty four tomato fields in Tokyo from 1994 to 1996. Through the monitoring, resistant strains to diethofencarb mixtures were found for the first time in Tokyo. In 1996, the frequency of the resistant strain increased to 53.2% of all isolates and the phenotype which is highly resistant to benzimidazole and weakly resistant to diethofencarb (HR·WR) was the most dominant, 71.8% in all resistant strains.
  • 第3報 ナスとキュウリに寄生する個体群の寄主選好性と有機リン剤感受性
    細田 昭男, 浜 弘司, 鈴木 健, 安藤 幸夫
    日本応用動物昆虫学会誌
    1993年 37 巻 2 号 83-90
    発行日: 1993/05/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    1988∼1990年に広島県立農業技術センター(東広島市八本松町)内にアブラムシ類が移出・入のできない小型ハウスを組み立て,ナズナ,オオイヌノフグリとムクゲの3種の冬寄主植物上で越冬したワタアブラムシ個体群のナスとキュウリの夏寄主植物に対する選好性と各寄主植物上で増殖した個体群のフェニトロチオンに対する感受性を検討した。
    1) ナズナ,オオイヌノフグリなどの冬寄主植物で越冬した個体群の中には,ナスを選好するタイプとキュウリを選好するタイプが存在し,地域や年次によって,一つのタイプが優占する場合と,二つのタイプが混在する場合が認められた。
    2) ナスとキュウリに寄生した個体群をそれぞれナズナとオオイヌノフグリ上で越冬させると,翌春にはナス由来の個体群はナスを,キュウリ由来の個体群はキュウリを選好した。
    3) 卵越冬すると考えられている越冬寄主植物のムクゲに寄生した個体群も,春にはナス由来の個体群はナスに,キュウリ由来の個体群はキュウリに選好性を示した。
    4) ナス由来とキュウリ由来の個体群をそれぞれナズナ,オオイヌノフグリとムクゲの冬寄主植物で越冬させ,翌春ナスとキュウリ上で増殖した個体群のフェニトロチオンに対する感受性は,ナス個体群では高くキュウリ個体群は低く,両個体群間で薬剤感受性は異なった。
    5) 以上の結果から,ワタアブラムシの中にはナスとキュウリをそれぞれ選好するタイプが存在し,越冬寄主植物上では二つのタイプが混在していても,春∼秋の間もそれぞれの寄主選好性は維持されることが示唆された。そして,このことがナス科とウリ科作物寄生個体群の有機リン剤感受性の差異を維持している大きな要因と考えられた。
  • 山本 敦司
    関東東山病害虫研究会報
    2020年 67 巻 1 号 1-9
    発行日: 2020/12/01
    公開日: 2022/03/15
    ジャーナル フリー

    農薬に強くなった

    薬剤抵抗性
    病害虫が,農業生産者や現場の指導員を悩ませている。そのため,
    薬剤抵抗性リスクの低減を考えた後手に廻らない薬剤抵抗性
    管理の必要性がクローズアップされている。近年は、
    薬剤抵抗性の諸研究としての薬剤抵抗性
    リスク評価が進展し,試験研究成果も充実しつつある。しかし,その研究成果に基づく
    薬剤抵抗性
    管理・対策は現場ファーストに実行しなければならないが,その考え方や方法は生産者にとっては難解である。そのためには生産者と専門家・指導者との間で,現場の問題と技術的解決策を相互に分かりやすく理解しあうための情報伝達とその共有が必要となる。これは双方向の
    薬剤抵抗性
    リスクコミュニケーションである。本稿では,
    薬剤抵抗性
    管理を難しくしている問題点,その解決策の体系的な考え方を解説する。さらに
    薬剤抵抗性
    リスクコミュニケーションが成功した 6 つのケーススタディ(事例)と新たな抵抗性対策法の事例を紹介し成功のポイントを抽出する。それによって,効率的で後手に廻らない「みんなが得する
    薬剤抵抗性
    管理」を考え,今後の病害虫防除と農業生産性の向上に繋げたい。

  • II. 有機リン剤抵抗性ネダニの抗アセチルコリンエステラーゼ剤に対する交差抵抗性パターン
    桑原 雅彦, 羽生 健
    日本応用動物昆虫学会誌
    1988年 32 巻 4 号 317-320
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    感受性(S)系統と有機リン剤抵抗性(R)系統とのF1雄成虫を連続してS系統に戻し交配し,その後代をdisulfoton, dimethoateおよびfenitrothionでそれぞれ淘汰して3系統の有機リン剤抵抗性系統を育成した。そして,これらの系統とS系統の薬剤感受性を比較し,交差抵抗性スペクトルを明らかにした。
    1) 各抵抗性系統の有機リン剤,カーバメート剤に対する感受性スペクトルには類似性が認められ,この傾向はカーバメート剤でとくに顕著であった。これは各抵抗性系統において有機リン剤,カーバメート剤に対する共通した主要な抵抗性機構が関与していることを示唆している。
    2) 各抵抗性系統では,供試したすべての有機リン剤感受性が低下しており,カーバメート剤でも,オキシムカーバメート(methomyl, oxamyl, OK-135)とナフチルカーバメートのcarbarylを除けば,いずれも感受性が低下していることから,これらの薬剤はdisulfoton, di-methoate, fenitrothionの各抵抗性と交差していると考えられた。
    3) 交差の程度は薬剤の化学構造と密接に関係しており,ある程度類型化することができた。
  • IV. Malathion剤の散布が有機リン剤感受性に及ぼす影響
    西東 力
    日本応用動物昆虫学会誌
    1990年 34 巻 4 号 309-314
    発行日: 1990/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    Malathion剤の散布がワタアブラムシの有機リン剤感受性に及ぼす影響を,アリエステラーゼ活性を指標として室内試験および圃場試験で調べた。
    1) ジャガイモ個体群を本剤で処理した室内試験では,高濃度処理区ほど低活性個体が減少した。また,各処理後の生存虫における酵素活性の頻度分布の特徴はその後代にまで引き継がれた。
    2) 高活性クローンを50世代,約1年間累代飼育したところ,酵素活性は同一世代内でも個体によってかなりばらついたが,各世代における酵素活性の平均は高水準のまま維持された。
    3) ハウス栽培のナスでは,本剤の散布回数が増えるにしたがって,高活性個体頻度も増加した。このことから,閉鎖環境で薬剤を連用すると感受性の低下が短期間のうちに起こる可能性が示唆された。
    4) 一方,露地栽培のナスでは,本剤散布の影響がハウス栽培ほど明瞭にならなかった。これは,圃場外から低活性の有翅虫が盛んに移入したためと考えられた。
  • 3. Milbemycins・有機りん剤複合抵抗性ナミハダニに対するmilbemycinsと有機りん剤の連合作用
    山本 慎二郎, 石川 加寿江, 西田 〓
    日本応用動物昆虫学会誌
    1982年 26 巻 1 号 29-34
    発行日: 1982/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    有機りん剤抵抗性雌にmilbemycins抵抗性雄を交配して得た個体群の子孫をmilbemycins (BOM)とphenkaptonで交互に淘汰して複合抵抗性系が得られた。
    この系統の雌成虫に対する室内実験でisoxathion (ISX)とBOMとの混用で高い共力作用が認められた。この作用は鉢植インゲンに寄生させたハダニの防除試験でも実証された。
    この共力作用はりん剤抵抗性系でも認められた。
    著者らは次の3点からこの共力作用機構をISXのmilbemycins解毒分解阻害によるものと推論した。1.死亡状態がISXとの混用においてもBOM様であった。2.蘇生反応がBOM単用で大きいが,混用では小さく感受性系と同じ程度になり,殺ダニ活性が感受性系に対する効力なみに戻った。3.複合抵抗性系に対してISXとBOMを2日間隔で交互処理した実験で,ISX-BOM処理は逆のBOM-ISX処理に比べて効果が高かった。
    共力作用は他の多くの有機りん殺虫剤でも認められたが,特に効果の高いりん剤群はO, O-diethylphosphorothioateおよびO-ethylphenylphosphonothioateであった。
  • 今村 剛士
    関西病虫害研究会報
    2018年 60 巻 127-128
    発行日: 2018/05/31
    公開日: 2018/09/01
    ジャーナル フリー

    Toxicities of 21 insecticides for Tetranychus kanzawai Kishida collected from a strawberry field in Nara Prefecture were investigated. Corrected mortality rates of these insecticides, except malathion, were almost 100%. Chemical control of T. kanzawai was inferred as possible by spraying these insecticides.

  • 井上 晃一, 刑部 正博, 芦原 亘
    日本応用動物昆虫学会誌
    1987年 31 巻 4 号 398-403
    発行日: 1987/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    1) カンキツ園とその周辺の防風樹や施設栽培ブドウから採集したカブリダニ類について,methidathion, carbaryl, salithion, manebに対する感受性の調査を行った。その結果,前2薬剤において産地により変異のあることが判明した。
    2) methidathionに対して感受性が低かったのは,ニセラーゴカブリダニでは愛媛県八幡浜市川上産と松山市東野町産のほかに3個体群があり,松山市東野町産(R)と感受性個体群(S)のLC50値でみたR/S比は9.3 (13.0ppm/1.4ppm)であった。コウズケカブリダニでは伊予市八倉産(R)の感受性が低く,R/S比は6.4 (43.0ppm/6.7ppm)であった。ケナガカブリダニの場合,とくに感受性が低い個体群は見いだせなかった。
    3) carbarylに対して感受性が低かったのは,ニセラーゴカブリダニでは松山市東野町産(LC50値が82.0ppm)のほかに7個体群が認められた。コウズケカブリダニの場合は伊予市八倉産(R)の感受性が低く,R/S比は4.7 (53.4ppm/11.3ppm)を示した。
    4) salithionに対しては,供試した岡山市一宮産と広島県安芸津産のケナガカブリダニの感受性はともに低く,LC50値が約400ppmを示した。
  • 第1報 ナスとキュウリに寄生する個体群のアリエステラーゼ活性と有機リン剤感受性
    細田 昭男, 浜 弘司, 鈴木 健, 安藤 幸夫
    日本応用動物昆虫学会誌
    1992年 36 巻 2 号 101-111
    発行日: 1992/05/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    1987∼1990年に広島県立農業試験場(東広島市八本松町)内の同一圃場に雨よけビニールハウスと露地区を設けナスとキュウリを栽培し,ワタアブラムシの春季の発生状況,各植物の寄生個体のアリエステラーゼ活性,タンパク量,フェニトロチオン感受性およびフェニトロチオンの防除効果を検討した。
    1) ビニールハウスに設置したポット植えのナスとキュウリ上の春季の初期発生は植物間で異なり,ナスでは急激に増殖したが,キュウリでは一部に寄生が見られたにすぎなかった。また,雨よけビニールハウスおよび露地区のナスとキュウリ上での初期発生も,ナスでは急激な増殖が見られたが,キュウリ上での発生は遅かった。
    2) 雨よけビニールハウス区のナスに発生したワタアブラムシでは,アリエステラーゼ活性の低い個体が優占し,キュウリでは高活性個体が優占した。しかし,ナス寄生個体群の中にも高活性個体が混在し,その頻度は秋期に高まった。また,露地区のナスでは早期から高活性個体の頻度が高かった。
    3) ワタアブラムシにはナスに寄生する酵素活性の低いタイプと高いタイプ,キュウリに寄生する酵素活性の高いタイプと低いタイプの4タイプが確認されたが,キュウリに寄生する酵素活性の低いタイプが優占することはなかった。
    4) アリエステラーゼ活性の個体変異に及ぼす薬剤散布の影響は,薬剤散布によって高活性個体の頻度が高まる場合と,その影響が明瞭でない場合とがあった。
    5) ワタアブラムシに対するフェニトロチオンのLC50値は,アリエステラーゼ活性と平行し,キュウリ寄生個体群のLC50値はナス寄生個体群に比べ2∼12倍高かった。フェニトロチオン乳剤の圃場における防除効果も,ナス寄生個体群に対して高く,キュウリ寄生個体群に対して低かった。
  • 加藤 勉
    日本応用動物昆虫学会誌
    1972年 16 巻 3 号 154-156
    発行日: 1972/09/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ミカンハダニの葉内における季節的な行動について調査した。その結果,秋季には葉裏の生息割合が夏季よりも増加するばかりか,葉脈に沿った葉内の溝部への移住傾向も強まった。また,この季節には溝部と他の平坦な葉内の面部との間を往復するハダニの日週移動が認められた。この溝部は突起する葉脈に沿い低温期におけるハダニの寒風からの逃避場所となるものと思われる。秋季におけるミカンハダニの行動は,葉裏や溝部への生息割合を高める点において夏季よりも殺ダニ剤の接触効果を減退させる可能性がある。
  • 農薬懸濁製剤に関する研究 (第2報)
    藤本 昌彦, 西田 〓, 山本 慎二郎, 中村 利家
    Journal of Pesticide Science
    1981年 6 巻 3 号 301-306
    発行日: 1981/08/20
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    binapacryl の懸濁製剤化に当たり, どの程度の微粒子化が必要かを知る目的で主剤粒度とミカンハダニに対する効果を検討した.
    室内および温室内試験では, 微粒子ほど殺ダニ活性が高く速効性を示し, 残効性も薬剤散布後の温度が15℃の低温条件下では十分認められたが, 30~35℃の高温条件下では微粒子ほど残効性が低下し効果が劣った.
    圃場試験でも同じ傾向が認められ, 春季散布では粒度の細かい製剤が高い効果であったが, 夏季散布では適度な粒度の製剤 (重量平均径7.4および2.9μm) の効果が高く, 粒度が最も細かい製剤 (重量平均径1.7μm) は粒度が粗い製剤 (重量平均径17.7μm) と同様に効果が劣った.
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