世界の健康のためにできること アフリカの課題から考えた
コーディネーター・竹下由佳
「朝日地球会議2024」地球と女性の健康な未来のために
「対話でさぐる 共生の未来」をメインテーマに開かれた「朝日地球会議2024」のセッションの一つ、「地球と女性の健康な未来のために~アフリカの課題から」が10月25日、東京都内で開かれた。
爆発的な人口増が見込まれるアフリカ。若年層の多さから「若い大陸」とされる一方、命に関わる課題も抱えている。セッションでは、より弱い立場にある女性の健康をテーマに語り合った。
なぜ世界の健康の課題に取り組む必要があるのか。低所得国などでワクチン普及を進める国際組織「Gaviワクチンアライアンス」理事会議長で元欧州委員長のジョゼ・マヌエル・バローゾさんはビデオメッセージを寄せ、「病気には国境がなく、全ての人が安全になるまで、誰も本当の意味で安全にはなれない」と訴えた。
Gaviは2000年の発足以降、10億人以上に予防接種を実施。バローゾさんは「ジェンダーが健康のための障壁とならないようにすることが必要」と述べ、子宮頸(けい)がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンを、25年末までに8600万の女児に接種する目標を示した。
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