世界最大級の3アダルトサイト、EUが規制対象に 対策や報告義務

ブリュッセル=牛尾梓
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 欧州連合(EU)の行政を担う欧州委員会は20日、世界最大級と言われるアダルトサイト三つを、デジタルサービス法(DSA)に基づき、規制の対象となる巨大プラットフォームに指定した。今後、未成年者を含む利用者保護の対策を講じたり、サイト運営に関する報告書を提出したりする義務が課せられる。

 指定を受けたのは、「Pornhub(ポルノハブ)」「Stripchat(ストリップチャット)」「XVideos(エックスビデオズ)」の3サービス。EU域内の月間平均利用者数が4500万人を超えるため、指定された。今年4月に、グーグル検索エンジンフェイスブックなど19サービスが指定されており、今回は第2弾となる。

 昨年11月発効したDSAは、影響力の強いプラットフォーム企業に対し、有害投稿の削除や対応策の情報開示を求める。

 ポルノハブなどの3サービスは4カ月以内に、未成年者の視聴や児童ポルノなどの違法コンテンツに対策を講じ、その内容を報告しなければならない。その後も、定期的にサイト運営について報告義務が課せられ、透明性が求められる。

 期限までに回答しなかった場合、制裁金が科される可能性がある。

 欧州委のベステアー上級副委員長は「三つのサービスの(利用者データを分析する)アルゴリズムとプロセスに対する監視と説明責任が強化される」と歓迎した。

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この記事を書いた人
牛尾梓
欧州総局|欧州連合(EU)担当
専門・関心分野
国際政治、データジャーナリズム、AI、OSINT