ジャニーズ藤島氏「めいとして責任取りたい」 会見で涙ぐむ場面も
ジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川氏による性加害問題で、同事務所は7日午後2時から東京都内で記者会見を開いた。社長を辞任した藤島ジュリー景子氏は、被害者への補償資金を事務所から出すのか、ジャニー氏の遺産から出すのかという質問に対し、「叔父の起こした問題ですのでめいとしては責任を取りたい」と話した。
一方で、会見に同席した木目田裕弁護士は「全体的な金額や具体的な補償の方法、財産や資産をどう当てていくのかについては検討段階で、回答は差し控える」とした。
再発防止特別チームからの提言にあった外部専門家で構成する「被害者救済委員会」の設置について、新社長の東山紀之氏は「設置する方向で動いている。補償も含めて、すべてはこれから」と話した。
「2005年に出版された本では東山氏のセクハラやパワハラが指摘されているが、本当か」という趣旨の質問に対して、東山氏は「虚偽だと思う」と述べた上で、「覚えていることと覚えていないことがあるが、若気の至りや自分の幼稚さもあったと思う。実際したかもしれないし、していないかもしれないというのが本当の気持ち」と話した。
また、ジャニー氏から性加害を受けたかについては「僕自身は被害を受けていない。現場を見たこともない」と繰り返した。
今後のマネジメントや事務所の風通しについて、東山新社長は「喜多川氏と(メリー)藤島氏と専制主義的な感じで存在していたので、風通しが良かったかと言われたら悪かった。僕らが下でいっても、そこまでいきつかないジレンマみたいなものは常に感じていた」と振り返った。
その上で、「今後、僕らがどう対話に持っていくかが課題。井ノ原とも密に連絡を取り合い、平等にフラットなものの考えでいけるよう構築したい」と話した。
ジュニアの育成を担う井ノ原・ジャニーズアイランド社長は「僕が担当している子は6歳からいる。僕は性加害はしないが、権力をもってしまうのはあり得る話。そこは最初からすごく気をつけている。オーディションも僕の好みだけでなく、いろいろな大人たちの目で見て、親御さんが今後も不安にならないように話し合いもしていきたい。僕や部下が権力をもたない仕組みをみんなで考えていく」と話した。
ジャニーズを応援し続けてきたファンに対して、藤島氏は「感謝の気持ちしかない。ひとりずつのタレントが本当に努力してそれぞれの地位を勝ち取っているので、そこだけは本当に失望や誤解をしてほしくない」と涙ぐみながら答えた。
井ノ原氏は、ファンが高いお金を払って飛行機をとり、おしゃれし、手作りのうちわをつくっていると言い、「精いっぱいの力の限り応援してくれていて、ジュニアはこれからもずっとファンとともに歩んでいくと思う。これ以上、がっかりさせることのないよう、たくさんの大人たちの目で見つめていきたい」と話した。
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