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　2人組音楽ユニット「YOASOBI」の楽曲「アイドル」が、動画配信サービス・YouTubeの世界楽曲チャート（music　charts　TOP　100　songs　Global）で1位を獲得した。日本の楽曲が全世界を対象としたチャートで1位になるのは異例だ。

　YOASOBIは、小説を原作にしてコンポーザーのAyaseが歌詞を作り、曲をつけるスタイルで「夜に駆ける」などの大ヒット曲を生んだ。「アイドル」はTOKYO　MXなどで4月に始まったアニメ「推しの子」の主題歌として同月、配信リリースされ、落差の激しい転調やラップを交えた曲展開の斬新さや、難易度の高い楽曲を歌いこなすikuraのボーカルが話題になっている。歌詞は「推しの子」のマンガ原作者・赤坂アカさんが書き下ろした小説「45510」をもとに書かれ、アイドル目線での葛藤が描かれる。

　YouTubeの世界楽曲ランキングは、YouTube上のアーティスト公式チャンネルにアップロードされた動画などの再生回数で集計される。楽曲は日本語版と英語版があり、ミュージックビデオは12日夜時点で累計再生回数が2億4千万回を超えている。

　1位になったのは6月30日～7月6日の1週間で、この間4190万回が再生され、前週の4位から上り詰めた。同じ期間の日本での再生回数は2320万回で全体の約55%。ほかは海外からの視聴で、同期間で韓国でも428万回再生され1位に。米国では90位、英国で92位に入った。

　「アイドル」は6月には米ビルボードの、米国を除くグローバルチャート「Excl.U.S.top10」で1位を獲得。日本のオリコン週間ストリーミングランキングでは、13週連続で首位を獲得中で、史上最速で3億回再生を達成した。（定塚遼）