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紹介
このUbuntu 11.10(Oneiric Ocelot)向けリリースノートは、リリースに関連する概要と、Ubuntu11.10やその派生版の既知の問題をまとめたものです。
リリースの概要
Oneiric OcelotはUbuntuの主要フレーバーすべて(desktop、server、cloud、Kubuntu、Xubuntu、Lubuntu、Edubuntu、Mythbuntu、そしてUbuntu Studio)の新しいリリースが含まれています。このリリースのUbuntuフレーバーでは、Unity 2Dがフォールバックシェルとして第一の選択肢になったことにより、ハードウェアアクセラレーションがなくても完全なUnity体験をお届けします。LightDMがUbuntu、Edubuntu、Xubuntu、Mythbuntu、そしてUbuntu Studio用のログインマネージャーとして採用されました。これにはUnity Greeterのカスタマイズも含まれています。KubuntuはKDE PlatformやPlasma Workspaces、そして(Muonソフトウェアセンターを含む)アプリケーションのもたらす、最新のすばらしい機能を見せつけます。Ubuntu Serverには、「Juju」のテクニカルプレビューが提供されます。「Juju」は、各種サービスの簡単なデプロイを実現し、「Orchestra」を奏でる仕組みです。クラウド環境・ベアメタルマシンの両方、そしてARM環境をもサポートします。
Ubuntu
新機能
“Lens”の導入とインターフェースの変更
11.10には、新しいリリースバージョンのcompizとUnityが含まれます。このリリースにおける主要な変更点は次の通りです:
- Alt+Tab で起動する新しいスイッチャー。
- 「Places」は「Lens(Lenses)」に名前が変更され、複数のソースから表示するアイテムをフィルターしながら表示できるようになりました。フィルターを構成する条件としては、レーティングやレンジ、カテゴリーなどを用いることができます。
- 「Dash」画面には新たにBansheeと連携したミュージックLensが追加されています。オフライン/オンラインの音楽ファイルコレクションを検索できます。
- Launcherとパネルのパフォーマンスが改善しました。GTK 3で再実装されており、GTK 3準拠のインジケーター実装となっています。
- 中国語・日本語・韓国語を含む、特殊な表示が必要な言語を完全にサポートするようになりました。
Unity 2DのUnityとの差異が縮小しました。多くのコードがUnityと共有されるようになり、アクセシビリティ機能をサポートします。アクセシビリティに関する不足点については、既知の問題も参照してください。
「Indicator」として電源インジケーターとセッションインジケーターが含まれるようになり、また、デザインが改訂されました。
Ubuntu Fontファミリーとして、 Dalton Maag type foundryとCanonical design teamの協力により、Ubuntu Mono(等幅フォント)とUbuntu Condensed(コンデンス書体)が追加されました。
Ubuntuソフトウェアセンター5.0
11.10には、シンプルで、ソフトウェアを見る・探す・管理する体験をさらに楽しむことができる、完全に刷新されたインターフェースをもつUbuntuソフトウェアセンター5.0が含まれています。以前のUbuntuソフトウェアセンターにあったナビゲーション・ツリービューペインは、ビューの間をナビゲーションするため、さらに簡潔なツールバーの取り組みに置き換えられました。高い評価のアプリケーションは、Ubuntuコミュニティによって去年にわたって提供された優れたレビューのデータの広範囲なデータベースにてこ入れを行い、カテゴリービューと同様にメインビューの目立つ場所にも表示するようになりました。
アプリケーションのリストビューは高い評価や、アプリケーションの名前、センターに登場した日でも動的にソートできるようになりました。各テーマのコレクションと同じテーマである、興味深い新しいアプリケーションのハイライトを提供する動的バナーがメインビューに追加されました。これらのバナーは定期的に更新され、動的な新着情報および高い評価されたセクションに加えて、あなたがソフトウェアセンターを開くたびに面白く楽しい経験を確かにすることを助けます。
最後に、ソフトウェアセンターにOneConf機能が組み込まれたことで、複数のコンピューター間でインストール済であるソフトウェアを揃えておくことができます。この機能を有効にするには、「ファイル」→「コンピューター間で同期...」を選択してください。
新しいARMサブアーキテクチャー
Ubuntu 11.10では、新たにデスクトップ向けに2つのARMサブアーキテクチャーを追加しました。Toshiba ac100(Dynabook AZ)用の「armel+ac100」(NVIDIA Tegra2 SoC)と、Freescale i.MX53 Quick Start Board用の「armel+mx5」です。いずれのイメージも、「ベストエフォート」によるコミュニティサポートイメージとして開発者と上級ユーザーに提供されます。
改訂版DVD
Ubuntu 11.10ではこれまでの数回のリリースでコミュニティからもたらされたフィードバックに基づいて改訂され、より(サイズ的な意味で)小さくなったDVDを提供します。このDVDは、より扱いやすい1.5GBに収まるようになっています。新しいDVDイメージは、現状のCDイメージにlanguage packや便利なアプリケーション(たとえばInkscapeやGIMP、Pitivi、フルセット版のLibreOffice)を追加したものです。これらのパッケージはDVDから以外にも、アーカイブサーバーから入手できます。
アプリケーション開発者向けサイト(新)
Ubuntu 11.10のリリースにあわせて、Ubuntu向けアプリケーション開発者に向けた大きなマイルストーンとしてリファレンスドキュメントのポータルが準備されています。開発から公開まで、移植・共有・貢献や、調査のために利用できます。このサイトはツールの提供や知識の共有・アプリケーションの増加を促進するバネになり、開発者コミュニティが大きく成長するように準備されました。
新しいローカライズドISO作成ツール
UbuntuのLoCoチームが、チームが母体とする地域により即した形のカスタムイメージを提供できるように、ツールキットが準備されました。Ubuntu 11.10で土台を準備し、次のリリースサイクルではコミュニティ向けのキットとしてより広く利用できるようになる予定です。詳細はこちら。
アップデートされたアプリケーション群
Thunderbirdは電子メールクライアントのデフォルトとして含まれるようになりました。これはメニューやUnityを用いたlauncher統合に含まれるようになりました。
Déjà Dupがデフォルトのバックアップツールとして含まれ、Ubuntu 11.10におけるバックアップが簡単になりました。あなたの重要なデータの複製は別のハードディスクやクラウドサーバー、Ubuntu Oneにも安全に保管することができます。
Oneiricでは新しいGwibberが導入され、パフォーマンスの改善や多くの最近のGNOMEテクノロジーを使った新しいインターフェースを提供します。
GNOME 3.2が含まれており、これはUbuntu11.04に含まれていたGNOME2.32からのメジャーアップグレードになります。GNOME Classicはデフォルトではインストールされませんが、インストールが完了した後にgnome-panelをインストールすることで有効にすることができます。通知ステータスメニューは新しいgnome-panelには移植されておらず、デフォルトの上流のパネルレイアウトには、多くのUbuntuのカスタマイズが入っていないことに注意してください。また、Gnome Shellのインストールも利用可能です。
UbuntuはLightDMログインマネージャーをUnity Greeterで利用するようになりました。
SynapticとPitiviはデフォルトのインストールには含まれませんが、Ubuntuのリポジトリにてまだ利用することができます。
Ubuntu Server
新機能
JujuはUbuntu 11.10ではテクニカルプレビューとして提供されます。Jujuは、Canonicalが提供する、サービスのデプロイや「Orchestra」機能を、適切に管理された状態のサービスとして物理マシン・クラウド環境の双方に提供するためのフレームワークです。Jujuは、charmと呼ばれる小片とともに利用します。Jujuは複数の環境で利用でき、再利用性が高く、適切な再現性のためのDevOpsベストプラクティスを提供します。そのまま利用することはもちろん、環境にあわせて修正して利用することも簡単に行えます。charmの配布はUbuntu環境にパッケージをインストールするのと同じような感覚で行え、必要なときに呼び出し、そして不要になれば簡単に削除できます。
Orchestraは、Ubuntu Server 11.10で利用可能になったエンタープライズデータセンターのインフラストラクチャーサービスをプロビジョニング、デプロイ、ホスティング、管理、編成のために最適なフリーソフトウェアサービスを集めたものです。 複雑なネットワークインストール環境を手動で管理するのではなく、Orchestraの力を借りて、短時間で多くのサーバーを本番環境に投入することができます。このプロセスは完全に自動化されており、手動で操作すべきことはほとんどなく、一貫性が適切に保たれます。このソリューションは、これまでにUbuntuの開発チームが受け取った、ユーザーからのさまざまなリクエストへの回答として、複数のインストールイメージの作成と簡単なデプロイ環境を提供するものです。
Ubuntu Server 11.10は、ARMアーキテクチャ向けの初めての「Server」リリースです。直近のリリース作業において、Ubuntu Server teamはUbuntu ARM teamと密接に連携し、Ubuntu Server 11.10におけるARMサーバー対応のテクニカルプレビューを実現しました。
アップデートされたアプリケーション群
以前のUECコンポーネント(Eucalyptusを含む)は、CDイメージの一部ではなくなり、アーカイブのセキュリティサポートされたmainコンポーネントに含まれなくなりました。11.04からのアップグレードパスが提供されます。
Xen ハイパーバイザーは、Ubuntu Serverにオプションとして再び導入されることになりました。
Ubuntu クラウド
Ubuntu 11.10では、新たにUbuntu Cloud InfrastructureならびにUbuntu Cloud Guestイメージが導入されています。Cloud Infrastructure イメージは、Ubuntu Enterprise Cloudの後継であり、Openstack Diablo リリースをベースとするInfrastructure-as-a-Services (IaaS)を簡単にデプロイできる機能を提供します。 Ubuntu Cloud Guestは、以前はJeosまたはUEC-imageとして知られていました。このUbuntu Serverイメージは、パブリックまたはプライベートクラウドインスタンスで使用するため特別に仕立てたものです。 ARMクラウドイメージもビルドされています。しかしながら、現時点ではARMクラウドイメージを適切に活用できるクラウドインフラストラクチャーは存在しません。そのため、これらのイメージはベストエフォートの元で利用可能です。
より詳細な情報は、https://cloud-images.ubuntu.com で参照できます。
Ubuntuの共通インフラ
ハイブリッド CD/USB イメージの提供
Ubuntu 11.10でリリースされる全てのISOイメージは、ハイブリッドCD/USBイメージとなります。特別なソフトウェアがなくても、そのままUSBディスクとして起動できます。USBメモリ上にデータ保存領域を確保したいユーザーは、これまで同様にusb-creatorを用いて起動用USBメモリを作成することでデータ保存可能なUSBブートディスクを作成できます。
x64環境における32bit互換モード
Ubuntu 11.10は「multiarch」機能を提供します。これは、64bit環境に32bitバイナリー(ライブラリーとアプリケーション)パッケージをインストールするためのものです。 64bit環境をクリーンインストールした、あるいはアップグレードした環境では、i386環境で利用されるものと同じパッケージを用いて32bitソフトウェアを利用する(たとえばSkypeやFlash)ことができます。32bit互換を実現するために必要だった ia32-libs パッケージは不要になりました。 ユーザーにとっては、この変更はセキュリティアップデートのようなときに、32bitパッケージが64bit向けのものと同じように提供されることを意味します。また、32bitライブラリーは、あくまでユーザーが利用するソフトウェアが必要とする場合にだけインストールされます。
Linux 3.0 カーネル
Ubuntu 11.10には、upstreamで提供されるメインラインカーネル3.0をもとにした、Ubuntuカーネル3.0.0-12.20が含まれます。Ubuntuカーネルは、upstreamの安定版カーネル 3.0.4 をベースにしています。
このカーネルは、ext4(現状のデフォルトファイルシステム)とプロセススケジューラーのさまざまなパフォーマンス改善を提供します。この強化によりシステムの操作感を改善するとともに、新しいハードウェアのサポートを提供します。
サーバー環境においては、Xenのdom0サポートがテクニカルプレビューとして帰ってきました。Xenは、12.04 LTSではフルサポートが行われる予定です。また、コンテナ機能・名前空間の強化とともに、LXCがフルサポートされます。LXCはARM環境において、特に多くの関心が寄せられるはずです。ネットワーク機能・netfilterについても多くの改善が行われました。
アプリケーション開発者に向けて、デフォルトで利用できるファイルデスクリプタの数が増え、手軽に多くのファイルを開けるようになったことをお伝えします。
きわめてテクニカルな要素として、TCPとフラグメント識別子の生成速度が強化されたこと、btrfsが明らかに改善したこと、ext4のSMP環境におけるスケーラビリティが改善したこと、カーネル内の大規模ロックが殲滅されたことが挙げられます。
Upstart 1.3
Ubuntu 11.10では、Upstart 1.3が利用されます。このバージョンには、サーバーにおけるブート時の各種ステータス表示と、sysvinitスクリプトの後方互換性サポートの信頼性強化が含まれます。
GCC 4.6 Toolchain
Ubuntu 11.10にはgcc 4.6がデフォルトのコンパイラとして含まれています。GCCパッケージ群はLinaro GCCの4.6-2011.07リリースを用いています。これは、GCC 4.6.1 release由来のものです。ToolChain/CompilerFlagsページにあるサマリを確認し、upstreamリリースと異なるコンパイラのデフォルトフラグについて把握してください。
コンパイラは、以下2つのフラグをリンカに与えるようになります:
-Wl,--no-copy-dt-needed-entries。これは--no-add-neededとして知られています。このオプションは、コマンドラインで指定されたELFダイナミックライブラリに含まれるDT_NEEDEDタグを操作することでリンク時の取り扱いを変更するとともに、ダイナミックライブラリに含まれるシンボル解決の挙動を変更します。これはupstreamのbinutils-2.22に含まれる予定です。結果としてビルドの失敗が発生する可能性があります。より詳細な情報と対処方法を NattyNarwhal/ToolchainTransition とDebianの関連ページで確認できるでしょう。
-Wl,--as-needed 。このオプションは、コマンドラインで指定されたELFダイナミックライブラリに含まれるDT_NEEDEDタグに、「使われているとき」に限ってライブラリを含めるものです。このオプションが指定されることによる典型的なビルドエラーは、実際に参照される場所よりも前にリンク時のコマンドラインに含まれてしまうことで引き起こされます。より詳細な情報と対処方法を NattyNarwhal/ToolchainTransition とDebianの関連ページで確認できるでしょう。
Python
Pythonのデフォルトバージョンと、利用可能なバージョンは以下の通りです。
- デフォルト: 2.7.2 (Nattyでは2.7.1)
- 利用可能: 2.6.7 (Nattyでは2.6.6)
- 利用可能: 3.2.2 (Nattyでは3.2)
Python 3.1は(Nattyでは3.1.3が含まれていましたが)削除されました。
このリリースにおけるPythonに関連する主な作業は、内部的な/開発者向けの作業で、ユーザーにとって目に見えるものではありません。 Python関連のライブラリーのパッケージングの、dh_python2ヘルパーへの移行を行いました。既存のPythonヘルパーはDebianでは削除予定であり、Oneiricでも同様の扱いです。CDイメージに含まれるすべてのPython関連パッケージは、dh_python2へ移行を完了しています。
Backportsのより手軽な利用
ユーザーがソフトウェアの新バージョンを手軽に利用できるように、Ubuntu backportsリポジトリがデフォルトで有効になりました。backportsリポジトリによってもたらされるパッケージは、暗黙ではインストールされません。パッケージ管理ソフトウェア上で、明示的にインストールを指定する必要があります。ただし、一度インストールを行うことで、backports経由でもたらされるソフトウェアは自動的に新バージョンに更新されるようになります。
Ubuntu Core
Ubuntu Coreが新しくリリースされました。Ubuntu Coreは、特定の用途に向けてカスタムイメージを作成する際、ベースとして利用できる「最低限」のrootfsです。開発者はUbuntu Coreをベースとして、アプリケーションのデモ・特定環境の配布・デバイスサポート用補助ソフトウェア・その他のゴールなどに向けて開発を行うことができます。より詳細な情報は、Ubuntu Coreのwikiページを参照してください。
Ubuntu One
「Dash」画面のミュージックLensは、Ubuntu Oneミュージックストアと同様に、個人とオンラインの楽曲の検索をサポートしています。
Ubuntuにデフォルトで提供されるバックアップツール Déjà Dup はUbuntu Oneクラウドへのバックアップもサポートしています。
Ubuntu Oneミュージックの楽曲は、AndroidやiOSのデバイスへストリーミングをし、同様にWindowsと互換性のあるクロスプラットフォームなファイル共有もサポートしています。
Kubuntu
KubuntuはKDEから最新で強力なリリースをもたらし、すべてのタイプのユーザーに対して洗練されたデスクトップを提供することを目的としています。
新機能
Muonソフトウェアセンターとパッケージマネージャー は、Kubuntuのデフォルトとなった新しいアプリケーション管理スイートであり、パッケージ管理においてユーザーフレンドリーなインターフェースとパワーユーザー向けインターフェースの両方を提供します。
kubuntu-low-fat-settings は設定のための一連のツールのパッケージを提供します。これにより、サービスやkrunnerプラグイン、そして画面効果などを停止し、ワークスペースの使用するメモリー量を抑制し、Kubuntuをより古く、低スペックなシステムでも動作するようにします。
OpenGL ES を用いたデスクトップ効果のテクニカルプレビュー 冒険家で好奇心旺盛な方のためにKubuntu 11.10は、互換性が高くてより信頼のおけるOpenGLのバージョンであるOpenGL ESのリリースをパッケージングしました。
アップデートされたアプリケーション群
KDE 4.7.1はアップデートされた一連のソフトウェアを提供します。
Amarok 2.4.3はネイティブなリモートNFSとSMB/CIFSコレクションやよりよい外観のユーザーインターフェイスをサポートし、また、広く改善された信頼性と、gpodder.netをサポートしました。
Kdepim 4.7.2はAkonadiベースの新しいPIMスイートであり、Kmail2をふくんでいます。以前のバージョンから11.10へのPIMデータの移行に関する問題やリエンジニアリングされたkdepimスイートの使用に関する問題について、known issues sectionを見るようにしてください。
QtCreator 2.2.1は設定可能なMIMEタイプやコードスニペット、Qt Quickの改善されたサポートと同様、Bazaarバージョンコントロールシステムもサポートしました。
Kubuntuに関するより詳細な情報は、http://kubuntu.orgかKubuntu's 11.10 release announcementにアクセスしてください。
Xubuntu
新機能
gThumbは新しく、Xubuntu 11.10のデフォルトのインストーラーに含まれるようになりました。このソフトウェアは、ユーザーが画像の変換と表示をする助けとなります。
leafpadは(mousepadの代わりに)新しくデフォルトになったテキストエディターです。今回、印刷する機能を持つようになりました。
pastebinitは新しく、Xubuntu 11.10のデフォルトのインストーラーに含まれました。http://paste.ubuntu.com/を使う際、端末でpastebinitを実行することで、データをコピー&ペーストすることなく、直接貼り付けることができます。
LightDMはXubuntu 11.10のログインを管理するための新しいアプリケーションです。
アップデートされたアプリケーション群
Onboard(オンスクリーンキーボード)は新しくXubuntuのデフォルトのメニューの「アクセサリ」の下に含まれます。マウスやタッチパットだけで操作するのに比べ、より簡単にアクセスできるようになるオンスクリーンキーボードを提供します。
Xubuntuは引き続きSynaptic Package Managerを使っていきますが、Ubuntuソフトウェアセンターも提供されています。
Xubuntu 11.10 release announcementをご覧になってください。
Lubuntu
Lubuntu 11.10はUbuntuの新しいフレーバーで、デフォルトのGUIとしてLightweight X11 Desktop Environment (LXDE)を利用するものです。Lubuntuの目標は、Ubuntu界隈の強み(リポジトリ、サポートなど)のすべてを利用しつつ、とても軽量なディストリビューションを提供することです。Lubuntuは、低スペックな「普通の」PCやラップトップを対象にしています。このフレーバーの対象ユーザーは、コマンドラインのツールに堪能でないユーザーや、あるいは「フル機能」を備える主流のディストリビューションに搭載される「全部入り」の機能を利用できるだけの十分なハードウェアリソースがないユーザーです。
多くのLXDEコンポーネントとともに、Lubuntuは、たとえばChromiumやOpenbox、Pidginなどよく知られたアプリケーションも使用しています。Lubuntu project wikiでは、プロジェクトの詳細や、アプリケーションの一覧を確認できます。
Edubuntu
Edubuntu 11.10はUbuntuデスクトップに起こったすべての変化を引き継いでいます。
Edubuntuの今回のリリースは、多言語化をフルにサポートする私たちのツールに関しては、これまで以上に翻訳の割合を向上しました。
DVDのダウンロードをすることなくEdubuntu 11.10を試したい方は、オンライン上のWebLiveで試すことができます:
http://www.edubuntu.org/weblive
Edubuntu 11.10に関するより詳細な情報は、http://www.edubuntu.org/へアクセスしてください。
新機能
新しい壁紙とログインスクリーンにより、ルックアンドフィールを一新しました。デフォルトのデスクトップ環境として新たにUnityが利用されます。もしハードウェアがUnity 3Dをサポートしていなければ、Unity 2にフォールバックします。インストーラーのオプションにより、Gnome 3フォールバック(アップデートされたgnome-panelを含みます)を指定することもできます。
アップデートされたアプリケーション群
このリリースのアップデートは以下を含みます:
gobbyはgobby-0.5にアップデートされました。
gbrainyは素晴らしい最新版であるバージョン2にアップデートされました。
デフォルトの変更点は以下です:
- Nanny、Pessulus、Sabayonの各アプリケーションはGnome 3.0/dconfと連携できないため、引き続きデフォルトのインストールからは外されました。
Mythbuntu
11.10は多くの機能を含んだリリースではありませんが、kernelやグラフィックススタックの更新により新しいハードウェアサポートが提供されるようになりました。これは12.04から始まるLTSのみのリリースとする、新しいMythbuntuのリリース方針に向けての下準備となっています。
新機能
LightDMはMythbuntu11.10のログインを管理する新しいアプリケーションになりました。
Chromiumは、MythbuntuではFirefoxの代わりに標準ブラウザとして扱われるようになりました。
UbuntuソフトウェアセンターはUbuntuの今後に沿って、Synapticに代わりデフォルトのソフトウェアインストーラになりました。
アップデートされたアプリケーション群
MythTVがより最新のビルドにアップデートされました。MythTVはバージョン0.24系のままで、新しいビルド毎にさらに安定性が増しました。
Ubuntu Studio
Ubuntu Studio 11.10はまだXFCEへの移行の途中です。そのためいくつかのアイテムや機能がまだ完全には解決されていないでしょう。 詳細に関しては次のURLを参照してください。 https://wiki.ubuntu.com/UbuntuStudio/11.10release_notes
新機能
LightDMはUbuntu Studio 11.10のログインを管理する新しいアプリケーションで、新しい背景に差し変わっています。
メニューに関してですが、Ubuntu Studioチームはデスクトップ環境に依存せずにカテゴリーとサブメニューを扱うことができる方法を模索しており、変更されることがあるでしょう。
アイコンセットが変更になりました。
アップデートされたアプリケーション群
例えばテキストエディターのような、A/V/Gに関係しない多くのアプリケーションがXFCE環境のものに変更となりました。人的なリソースに余裕がなかったため、不幸にも、Ubuntu Studioチームは今回のリリースサイクルにおいてテストを完了することができませんでした。そのために不十分な点があります。あらかじめお詫びします。
インストール
概要
コンピューターにUbuntuをインストールする作業はより簡単になり、いろいろなセットアップオプションが選択できます。 これらは、インストール時のオプション指定によって、結果として何が起こるかを整理し、明確な説明が行われるようになりました。
コンピューターがインターネットに接続された環境であれば、デスクトップCDインストーラーを利用して 既存のUbuntu環境を再インストールまたはアップグレードすることができます。
ダウンロード
Ubuntu 11.10のディスクイメージは、お近くの場所からダウンロードできます:
http://www.ubuntu.com/download (Ubuntu ならびに Ubuntu Server)
追加として、以下のリンクにもディスクイメージがあります:
http://releases.ubuntu.com/11.10/ (Ubuntu, Ubuntu Server)
http://cloud-images.ubuntu.com/releases/11.10/ (Ubuntu Cloud Images)
http://cdimage.ubuntu.com/releases/11.10/ (Ubuntu DVD、プレインストール ARM イメージ、ソース)
http://cdimage.ubuntu.com/netboot/11.10/ (Ubuntu Netboot)
http://cdimage.ubuntu.com/kubuntu/releases/11.10/ (Kubuntu DVD)
http://cdimage.ubuntu.com/edubuntu/releases/11.10/ (Edubuntu)
http://cdimage.ubuntu.com/ubuntustudio/releases/11.10/ (Ubuntu Studio)
http://cdimage.ubuntu.com/mythbuntu/releases/11.10/ (Mythbuntu)
システム要件
Ubuntu 11.10で必要な最低メモリ要件は、Ubuntuで384MBです。グラフィックカードによって使用されるため、一部のシステムメモリが利用できない場合があることに注意してください。もし、コンピューターに最低限の量のメモリしか搭載していない場合は、インストールに通常より長く時間がかかります。しかしながら、インストールは問題なく完了しますし、いったんインストールしてしまえばシステムは十分動作するでしょう。
Ubuntu Server 11.10の最低メモリ要件は、128MBです。
さらにメモリの少ないシステムでは、インストーラーを実行したブートメニューで"デスクトップ全体"ではなく"Ubuntuのインストール"を選択してもよいでしょう。または、alternateインストールCDを利用しても構いません。
アップグレード
Ubuntu 11.04 からのアップグレード
デスクトップ版のUbuntu 11.04からアップグレードする場合は、Alt+F2キーを押して表示される「アプリケーションの実行」で "update-manager" (二重引用符は入力しません)と入力してEnterキーを押してください。アップデートマネージャーが起動し、「Ubuntuの新しいリリース '11.10' が利用可能です」と表示されますので、「アップグレード」ボタンをクリックして、画面の指示に従ってください。
サーバー版のUbuntu 11.04からアップグレードする場合以下にリストした手順に従ってください: ステップ 1: インストールされていなければ update-manager-core パッケージをインストールしてください。 ステップ 2: sudo do-release-upgrade コマンドを実行してください。 ステップ 3: 画面の指示に従ってください。サーバーアップグレードは現在では充分に安定していますが、予想外の問題が発生した際(接続が切れる問題など)に自動的に再アタッチできるよう、GNU screenなどを利用し、注意して作業を行ってください。
その他のUbuntuリリースからのアップグレード
他のUbuntuリリースを利用しているユーザーは、まず11.04にアップグレードしてから11.10にアップグレードしてください。
11.04へのアップグレードに関する詳しい情報は、以下の指示を参照してください:
既知の問題
現時点での問題点(と一部の問題の解決策)はここに書かれます。ここに書かれているバグを再び報告する必要はありません。
起動・インストール・アップグレード・初回起動時の挙動
現時点では、Macbook Pro(8,1)、(8,2)、(8,3)のDVDサポートは利用できません。修正については調査中であり、対応可能だと思われる回避策はバグレポート中に書いてあります。 (782389)
Ubiquityデスクトップインストーラーですでにインストールされた環境を上書きする場合は、既存のスワップパーティションを再利用するのではなく、新しいスワップパーティションを作成してしまいます。(782507)
Ubiquityデスクトップインストーラーは、十分な空き領域がある場合や"共存させてのインストール"を選択した場合は、警告なしに空き領域を使用しようとします。その際、進むボタンをクリックすると警告なしにインストールを開始します。(766265)
omap3/omap4 netbootイメージは極端に小さなブートパーティションを生成してしまうことが分かっています。(806751)
"メモリーテスト"モードは、一部のコンピューターでは処理が進まず時としてハングアップしてしまいます。(Dell Mini 10で確認)。 (856055)
'ガイドによるリサイズ'でパーティション分けを行うとMacのシステムが起動しなくなります。回避策はLive CDを使って最初の起動パーティションから起動し、gpttoolをインストールした上でgpttools /dev/sdaを実行し、再起動してください。(856826)
Macのシステムに手動でのパーティショニングを利用してインストールを行うと、ext2、ext3、ext4以外の種類のファイルシステムが使われていた場合に起動しなくなる可能性があります。(856763)
中国語でのインストールでは、ローカライズされた文字を入力できるようにするには、インストールのみを選ぶのではなく、ライブ環境を使用してインストールする必要があります。(871726)
ユーザーの写真に保存してある画像の中から選んだ場合、ユーザーの写真が設定されません。(872966)
SDから外部USBキーにARM ac100イメージをインストールしようとすると失敗するので、外部のルートファイルシステムを利用したいユーザーは、代わりにUSBキーからSDカードへのインストールを行う必要があります。(856278)
ごくまれにoem-configインストーラーがARMデスクトップイメージから削除されません。システム設定を行った後で手動で削除する必要があります。(856293)
アップグレード
Ubuntu 11.10では /var/run、/var/lock、/dev/shm が移動となり、代わりにそれぞれ/run、/run/lock、/run/shmを使用するようになりました。Ubuntu AppArmorパッケージならびにポリシーはこれに合わせて調整されていますが、カスタムポリシーを使用している場合は更新する必要があります。以下のコマンドは移動を行うのに利用できる可能性があります。(古いパスと新しいパスのどちらでも利用できます)
$ sed -i -e 's#/var/run#/{,var/}run#' -e 's#/var/lock#/{run,var}/lock#' -e 's#/dev/shm/#/{dev,run}/shm/#' <profile>
一部の環境では、アップデートマネージャーがランタイムエラーでクラッシュします。(/usr/lib/python2.7/dist-packages/gi/overrides/Gtk.py: Gtk couldn't be initialized)(848915)
VMWare Workstation 8 または VMWare Playerのユーザーは、起動時に問題にあう可能性があります。(858122)
Ubuntu 11.10 beta 1にアップデートしてそれからアップデートを行っていないすべてのユーザーは、'apt-get update'を実行すると、パッケージファイルのアップデートは成功するにもかかわらず、0以外が返ってくる問題に遭遇する可能性があります。GUIツールでは、アップデートマネージャーが表示するこのエラーは翻訳されていますが、アップデートされたaptが表示されており、インストールが可能です。(871731)
グラフィックとディスプレイ
- 性能面の問題により、unity-window-decoratorをgtk-window-decoratorに差し戻しました。これにより、「ウインドウのリサイズのために“つかめる”範囲が1ピクセル」という問題が一時的に再発しています。
Intel N10シリーズのグラフィックにおいて、VGAポートに外付けディスプレイを接続すると、いずれの画面にも斜め線が入ってしまいます。(830949)
リモートデスクトップは、「-fglrx」や古い「nvidia」ビデオドライバを利用している環境では動作しません。接続を確立しても、画面が正常に更新されなくなります。回避策として、Unity2Dを使うか、AMD/ATiのGPUではフリーの「radeon」ドライバを、NVIDIAのGPUでは「nvidia-current」ドライバを利用してください。 (772873)
「Onboard」(ソフトウェアキーボード)ウインドウは、Unity2D環境において最大化すると、すべてのウインドウを覆い隠してしまいます。この状態ではウインドウ操作ボタンも表示されません。また、ウインドウバーのダブルクリックでももとに戻すことができなくなってしまいます。一時的な回避策は、「ctrl+alt+矢印キーを用いて、他のワークスペースに切り替えてgconf-editorを起動し、apps\onboardセクションにあるheightパラメータを変更する」「再起動し、Unity3Dでログインして上部のパネルをリサイズする」ことです。(859288)
最大化したウインドウにフォーカスがある際、別のモニタの「左上」をクリックするとウインドウを「閉じる」操作が実行されています。(865701)
- OrcaはUnity3D環境での読み上げが機能しません。スクリーンリーダー機能が必要な場合、Unity2Dデスクトップでログインしてください。
アラビア語やヘブライ語のように「右から左」に読んでいく言語において、ログイン画面(LightDM)やデスクトップ環境(Unity)の一部で「左から右」と「右から左」が混在してしまっています。(871764)
デスクトップ
Skypeウェブサイトは現在、ユーザーからのアクセスを64-bit Ubuntu 11.10システム向けのパッケージのダウンロードにリダイレクトしますが、このパッケージはmultiarchには適していません。ユーザーには代わりに、Ubuntuソフトウェアセンターを用いてCanonicalのpartnerアーカイブからskypeパッケージをインストールすることをお薦めします。あるいはskypeのi386パッケージを以下のコマンドを実行することで手動でインストールすることができます。 $ sudo apt-get install skype:i386
Unity-2Dのgeditは時々スタートに失敗します。この場合、再起動することがワークアラウンドとなります。(873027)
スクリーンをロックした際に時々、ナンバーロックキーが実際に押されていないにも関わらず"Num Lock キーが押されています。"警告が表示されることがあります。(841541)
悲しいことに、BansheeはARM用デスクトップイメージでは動作しません。そのため、音楽再生を可能にするためにRhythmboxがこのイメージに含まれています。(857299)
カーネル
- kernel 3.0.0-6 から 3.0.0-7になったことによるSandy Bridgeの電源に関するリグレッション (アイドル時で 30%の電力増)
(818830) -- この電力消費に関するリグレッションの影響を受けるプラットフォームは、以下のPCI IDを持つ第6世代i915 GPUです: 8086:0102, 8086:0112, 8086:0122, 8086:0106, 8086:0116, 8086:0126, 8086:010A。これらのディスプレイはモバイル向けやデスクトップ向けプラットフォームのSandy Bridgeでよく見かけるものです。
Beagle XM board向けのネットワークをサポートしたARM omap imagesdは破損しています。(838200)
Ubuntu Server
仮想マシンでi386システムを稼働させているときに、十分な量のメモリを割り当てていないとインストール時にカーネルエラーが検出されます。(790712)
iSCSIをルートにしてインストールを行うと、eth0の設定を手動で行わなくてはならなくなり、ブートが遅くなります。 この問題を修復するための開発が行われており、まもなく利用可能となります。(870214)
Ubuntu Cloud
cloud-initを使ったクラウドインスタンスやサーバーのpreseedでは、/etc/hostsにFQDNが書きこまれ、IP 127.0.1.1を指します。これにより、FQDNを名前解決したネットワークアドレスではなくローカルからしか到達できないため、0.0.0.0ではなく自分のホスト名で待ち受けようとするデーモンで問題が発生する可能性があります。(871966)
Kubuntu
Kmailの移行に失敗します (857828)。~/.kde/share/config/kmail-migratorrcファイルを削除し、移行を手動で行います - kmail-migrator --interactive あるいは移行ツールをスキップし、Kmailの設定を1から行います。
VirtualBox のライブセッションでのシャットダウンはときどき動作せず、デスクトップがハングアップします。この場合は電源ボタンで再起動してください。データがなくなる可能性はありません。(805906)
あるウインドウがアプリケーションを終了してもタスクバーに残ることがあります。(KDE Bug 275469)
- Kmail/Kontactは、サスペンドとレジュームの後にEメールを確実に読み出せるとは限りません。ときどきレジュームの後、メッセージが表示される変わりに"フォルダの内容を取得中 しばらくお待ちください"がしつこく表示されることがあります。もしこの事態に遭遇したら、Akonadiを再起動するためにAkonadiサーバー設定コントロールモジュールを使用してください。これでこの問題は解決するでしょう。Kontact/Kmailを再起動しないでください。コントロールモジュールにアクセスするにはKickoff (K メニュー)で検索機能を使用するか、Quicksand(alt-F12)で見つけてください。
Xubuntu
新しいplymouthスプラッシュスクリーンを利用している場合、インストールするためにデスクトップCDを使用したとき、時々「hit any key to continue」というメッセージが表示されません。テキストがある黒い画面の取得とthrobberの移動をすべきで、throbberの移動を停止しCDを取り出す際にCDを取り除いてキーボードを押し続けます(872472)
CDメニューから"Xubuntuをインストールする" を選択したとき、画面のタイトルと見出しが表示されません (840094)
GNOMEサービスをチェックしたとき、Onboardのキーボードがログインしたときに自動的に起動します。(872515)
Edubuntu
- EdubuntuはUbuntu desktopに含まれており、上記にあるほとんどの問題がEdubuntuに当てはまります
拡張パッケージセレクションは、いくつかの言語が表示されません。回避策として、一旦システムをインストールしてから必要でないパッケージを削除するだけです。(872727)
Ubuntu Core
DRMライブラリーは、Graphics環境を有効にしないユーザーに対しても常にインストールされます。(819802)
Lubuntu
いくつかのケースでは、LubuntuデスクトップISOでデスクトップセッションではなくターミナルプロンプトが起動します。"sudo start lxdm"と入力して手動でセッションを起動してください。 (854837)
Ubiquityはインストールのために4Gb以上の空きスペースを必要とします。このケースではalternate ISOイメージを使用してください。(819538) (訳注: Lubuntuは2.3Gbしか使用しません)
LXKeymapを使用するとキーボードのレイアウトが保存されません。"sudo dpkg-reconfigure keyboard-configuration"を実行してください(729880)
確保モードでは、デスクトップに作成したアイテムは次に起動するまで表示されません。 (837470) (訳注: 確保モードとはUSBメモリでデータ保存領域を設定した場合のこと)
更なる既知の問題のリストはLaunchpadのOneiric Ocelot バグトラッカー を参照してください。
バグ報告
コメントやバグレポート、パッチ、提案は、バグ修正や将来のリリースの品質向上に役立ちます。提供しているツールを利用してバグを報告してください。
バグ処理に協力したいのであれば、Bug Squadは、いつでも協力者を求めています。
Ubuntuに参加するには
Ubuntuに参加し、貢献したいと思っていただけるなら、数多くの貢献方法について書かれた以下のサイトに訪れてください。
より詳細な情報
Ubuntuに関する詳細な情報は、Ubuntu ウェブサイト(日本語の情報は Ubuntu Japanese Team)やUbuntu Wiki(日本語のWikiは Ubuntu Japanese Wiki)でも得られます。
今後のUbuntu開発にかかわるアナウンスを受け取るには、Ubuntuの開発アナウンスメーリングリストを購読してください。
日本語版独自の記述
日本語に関する新機能・仕様変更
日本語環境セットアップヘルパはありません
- Ubuntu 10.10までのJapanese Remix環境で提供してきた「日本語環境セットアップヘルパ」は、Ubuntu 11.04以降では提供を行いません。ソフトウェアセンターから必要なソフトウェアの導入を行ってください。
日本語環境に影響する既知の制限・問題点
- Wubiは日本語Remixでは機能しません。
- Ubuntu 11.10では、日本語Remixの作成にLocalized CD Image toolsを用いています。このツールが現時点ではWubiのマスタリングをサポートしていないため、Ubuntu 11.10 Japanese RemixはWubiによるインストールが行えません。
- Wubiを利用してWindows環境にUbuntuを導入したい場合、通常のDesktop CDを用いてください。
日本語入力に関連する制限
- ATOK X3のインストールには「dpkg 1.15.8 対応 deb パッケージ」が必要です
Ubuntu 11.04以降で採用されているdpkg 1.15.8(以降)で行われた仕様変更により、ATOK X3のインストールには「dpkg 1.15.8 対応 deb パッケージ」が必要です。 http://support.justsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=048707 から修正版を入手してインストールしてください。
- ATOK X3インストール時の注意
- Multiarchサポートにより、gtk.immodulesの場所が/usr/lib/i386-linux-gnu/gtk-2.0/2.10.0/に変更されています。
- UbuntuでATOK X3を使用する際の注意
- ATOK X3で採用しているIIIMFはGTK+3に非対応のため、GTK+3アプリケーションではXIMで日本語を入力します。これにより、候補ウインドウの表示位置が不正確になります。
- ATOK X3(iiimf)・ibusがgvim上で正常に動作しない
- ATOK X3・ibusは、gvim上では正常に動作しません。gvim上でATOKを利用したい場合、デスクトップ全体で利用するインプットメソッドをximに変更するか、.vimrc(.gvimrc)に以下の設定を追加してください。
設定:
" IIIMF handling, it must fallbacks to xim (+ set imactivatekey) if $GTK_IM_MODULE == "iiim" let $GTK_IM_MODULE='xim' set imactivatekey=C-space endif " " ibus handling, it must fallbacks to xim if $GTK_IM_MODULE == "ibus" let $GTK_IM_MODULE='xim' endif "
その他のソフトウェアの問題
- UnityのF10キー
「Unity」デスクトップ環境では、[F10]キーはメニューの呼び出しに割り当てられています。本来こうしたメニュー呼び出し操作はインプットメソッドのほうを優先するべきですが(Key Snoop)、現在のUnityではKey Snoopが機能しておらず、インプットメソッドの変換操作中でもメニュー呼び出しが優先されてしまいます。これにより、日本語入力環境の設定によっては、半角英数字への変換といった操作が行えないことがあります。この問題を避けるために[F10]キーによるメニュー呼び出しを無効にしたい場合、端末から'gconftool-2 -s -t string /apps/compiz-1/plugins/unityshell/screen0/options/panel_first_menu ""' ('は不要) を実行し、一度ログアウトしてから再ログインしてください。 なお、unity-2dではF10キーのカスタマイズはできません。
OneiricOcelot/ReleaseNotes/ja (last edited 2011-10-16 15:37:50 by nobuto)