iBet uBet web content aggregator. Adding the entire web to your favor.
iBet uBet web content aggregator. Adding the entire web to your favor.



Link to original content: https://web.archive.org/web/20190326181710/https://otapol.com/2015/04/post-2829.html
2017年までに規模が倍になる!? 過熱する東南アジアのゲーム市場|おたぽる
The Wayback Machine - https://web.archive.org/web/20200603203305/https://otapol.com/2015/04/post-2829.html

2017年までに規模が倍になる!? 過熱する東南アジアのゲーム市場

1504_casualconnect.jpgゲーム業界向けイベント「Casual Connect Asia」もシンガポールで開催を予定するなど、目下、東南アジアが注目を集めている。

 

 人口13億人を擁する中国、その背後にピタリと迫る人口12億人を超えたインド、53の国々がひしめき合い、人口が11億人を突破したアフリカ大陸などの巨大市場――。その規模にはまだ及ばないものの、地域の6カ国で6億人の人口を抱える東南アジアで今、ゲーム市場が急速に拡大しているという。

■これまでで最も早いゲーム市場拡大ペース

 オランダの市場調査会社「Newzoo」の調査に基づく「Casual Games Association」の最新レポートによれば現在、東南アジアは世界で最も早いペースでゲーム市場を拡大しているということだ。

 レポートでは、東南アジア地域の“ビッグ6”と呼ばれる、ベトナム、シンガポール、フィリピン、マレーシア、タイ、インドネシアの6カ国ですでに1200億円(10億ドル)近いゲーム市場を形成しており、現在も急速に拡大中。2017年には倍以上の2600億円(22億ドル)の規模にまで急成長するという見通しが述べられている。ほんの2年後には市場規模が倍増するということで、これは“史上最速”で成長するゲーム市場ということだ。

 急激なゲーム市場拡大が見込まれる要因としては、着実な経済成長に加えて、良好な通信環境、モバイルゲーム志向であること、多くの国民が欧米のゲームをそのままプレイできる英語が浸透した社会、などが挙げられている。

 これまで東南アジアでは、インドや南米地域と同じように、光ファイバーなどの有線インフラの不備が指摘されていたのだが、昨今の無線通信技術の進歩によって、その懸念は一気に払拭されつつある。比較されがちな中南米地域とは違い、東南アジアは堅実な経済成長を続けており、“準英語圏”であることも後押ししてか、人々のソーシャルメディアへの参加が中南米地域に比べてとても高いこともモバイルゲームの普及に大きく影響しているという。特にフェイスブックの普及率は極めて高い。

 東南アジアでプレイされているモバイルゲームのすでに20%は欧米のメーカーのものであるが、今後ますます東南アジアのゲーム市場への進出、投資が進むとされている。

■東南アジアで逆襲を目論むワーナーブラザース・インタラクティブ

 このニュースに呼応するようにして、『レゴ』シリーズや『バットマン』シリーズを手がける「ワーナーブラザース・インタラクティブ」のデジタルゲーム部門の上級副社長グレッグ・バラード氏は、今がアジアへ目を向ける“絶好の機会”であると提言している。

 昨年はグループ全体で世界的規模のリストラを行い、オンラインゲーム『The Lord of the Rings Online』を開発したTurbine社でも2度のレイオフを行ったといわれているが、その背景にはいつの間にか“世界最大のゲーム会社”にのぼり詰めた中国のテンセントの躍進があることも否定できないだろう。

 テンセントはメッセンジャーアプリ「WeChat」などを手がける広い意味でのIT企業であるが、人気オンラインゲーム『リーグ・オブ・レジェンズ』を運営するライオット・ゲームズ社、ゲームエンジンの「アンリアルエンジン」で有名なエピック・ゲームズ社などの親会社であり、昨今、ゲーム業界での地位を揺るぎないものにしている。従来のゲーム会社のイメージとは違い、出自からオンライン、モバイルを前提にして勢力を拡大してきた“業界のガリバー”だ。

 アメリカのオンラインゲーム市場でテンセントの後塵を拝した感のあるワーナーだが、東南アジアで見えてきたゲーム市場拡大の動きには“バスに乗り遅れる”ことのないよう、積極的な展開を図る意向を「Games Industry」の提言記事で述べている。「アジア市場でプレイしないということは、“地方リーグの選手”を自認していることになる」と警告すると共にグループ全体への発奮を促しているのだ。

 一方、ここ日本のインディーズゲーム界でも、海外市場を開拓する動きが盛り上がってきている。先頃、一般社団法人として設立された「日本インディペンデント・ゲーム協会」は、過去2回京都で開催されたインディーズゲームのイベント「BitSummit」を今年も7月11日、12日に開催することを発表した。このイベントは国内外の注目を集めており、こうした機会を通じて、日本のインディーズゲームの積極的な海外進出が期待されている。アニメやマンガ、コスプレなど日本発のオタクカルチャーが根付いている東南アジア各国だけに、日本のインディーズゲームにもいろんな商機はあるのではないだろうか。ともあれ、もうあと1年半と少しで2017年なのだ。そのとき、東南アジアのゲーム市場にどんな光景が広がっているのだろうか。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・Games Industry
http://www.gamesindustry.biz/articles/2015-04-15-report-south-east-asia-is-the-worlds-fastest-growing-games-market

・BitSummit
http://bitsummit.org/
ほか

2017年までに規模が倍になる!? 過熱する東南アジアのゲーム市場のページです。おたぽるは、コンシューマーゲームゲームの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!