特急「はるか」「くろしお」が停車、おおさか東線の列車が乗り入れ……大阪駅(うめきたエリア)の23年春開業で運行体系はどう変わる?
周辺地域との一体的なまちづくりが進む大阪駅北地区のうめきたエリア――
新大阪駅から大阪環状線に至る線路(東海道線支線)の一部を移設・地下化し、大阪駅の一部として地下ホームを新設する工事も、いよいよ大詰めを迎えました。
この大阪駅(うめきたエリア)が2023年春に開業すると、これまで大阪駅へ停車していなかった特急列車が乗り入れるなど、大阪駅の拠点性が向上し、関西エリア全体のネットワークが強化されます。
JR西日本は2022年12月9日、大阪駅(うめきたエリア)開業に伴う運行体系を発表しました。具体的にどう変わっていくのか、確認してみましょう。
特急「はるか」「くろしお」が大阪駅に停車
大阪駅(うめきたエリア)開業後は、関西国際空港に向かう特急「はるか」上下各30本、和歌山方面に向かう特急「くろしお」上下各18本が停車するようになります。
これにより大阪駅から関西空港駅・和歌山駅までの所要時間が大幅に短縮されます。昼間時間帯平均・直通列車で比較すると、大阪→関西空港は47分(20分短縮)、大阪→和歌山は57分(33分短縮)となる見込みです。
また、「はるか」「くろしお」の停車により、平日7~9時台に大阪駅に到着する特急列車の本数が増加。草津・京都方面からは新たに「はるか」が5本、関西空港・和歌山方面からは「はるか」「くろしお」が各4本大阪駅へやって来ます。
※一部の「くろしお」西九条駅停車は通過に変更。
JR西日本は特急「はるか」「くろしお」の大阪駅(うめきたエリア)地下ホームへの停車を記念し、期間限定で「J-WEST チケットレス390」を新規設定します。
利用期間は2023年3月中旬から2023年4月28日までの平日。利用日の前日および当日(乗車時間2分前まで)にJR西日本ネット予約「e5489」で発売されます(※駅の「みどりの窓口」では発売しません)。
おおさか東線の列車が大阪駅(うめきたエリア)まで乗り入れ
大阪駅(うめきたエリア)開業にともない、新大阪~久宝寺駅間で運転されているおおさか東線の列車が乗り入れるようになります。
また、新大阪~奈良駅間で運転している「直通快速」が大阪駅(うめきたエリア)まで直通するとともに、新たにJR淡路駅に停車するようになります。車両も7両編成から座席数の多い8両編成クロスシート車両に変更されます。