Macで使用されるパスワードの仕組み
macOSは、安全でセキュリティ保護されたコンピューティング環境を提供するように設計されています。お使いのMacのセキュリティは、主要な領域で安全なパスワードを使用しているかどうかに大きく左右されます。
ログインパスワード
ログインパスワード(ユーザパスワードとも呼ばれます)を使用すると、MacにログインしてMac上にある情報にアクセスできます。ログインパスワードを作成するときは、覚えやすいものにし、書き留めて安全な場所に保管してください。権限は、ユーザの種類に基づいて制限されます。特定のシステム環境設定の構成、ソフトウェアのインストール、通常ユーザの管理など、重要な作業のほとんどは、管理者ユーザが実行する必要があります。Macのユーザ、ゲスト、およびグループを設定するを参照してください。
Apple ID
Apple IDを使用すると、iTunes Store、App Store、Apple Books、iCloud、FaceTimeなどのAppleサービスにアクセスできます。これは、メールアドレス(michael_cavanna@icloud.comなど)とパスワードで構成されます。Appleでは、すべてのAppleサービスに同じApple IDを使用することをお勧めします。Apple IDのパスワードを作成するときは、覚えやすいものにし、書き留めて安全な場所に保管してください。Apple IDのパスワードを思い出せない場合は、Apple IDまたはパスワードを忘れた場合を参照してください。
ログインパスワードを忘れた場合に、Apple IDを使ってパスワードをリセットすることもできます。Apple IDアカウントのページにサインインします。
iCloudキーチェーン内のパスワード
パスワードの管理は簡単ではありません。同じパスワードを使い回さないというベストプラクティスに従う場合や、複数のデバイスを持っている場合には特に難しくなります。iCloudキーチェーンは、お使いのMac、iPhone、iPad、およびiPod touch間で、WebサイトとWi-Fiのパスワードを最新の状態に保ちます。また、Macの「インターネットアカウント」環境設定に追加するアカウントパスワードおよび設定も最新の状態に同期されます。
Webサイトの新規パスワードを作成する必要があるときは、Safariによって推測が困難な一意パスワードが提案され、iCloudキーチェーン内に保存されます。次回サインイン時には自動入力されるため、パスワードを記憶したりデバイスに入力したりする必要はありません。Webサイトやインターネットアプリケーションのパスワードを作成するときは、Safariで推奨された強力なパスワードを使用することをお勧めします。iCloudキーチェーンを使って情報を安全に保管するを参照してください。
推奨された強力なパスワードを使用しておらず、後でWebサイトのパスワードのヘルプ情報が必要な場合は、WebサイトのヘルプまたはWebサイト上のアカウント情報を参照してください。
インターネットまたはネットワーク上のアカウントに接続するアプリケーションのパスワードのヘルプ情報が必要な場合は、アプリケーションに付属のマニュアルまたはそのアプリケーションをサポートするオンライン情報を参照してください。たとえば、サービスプロバイダまたはWebサイトのメールアカウントを持っている場合は、Webサイト上のマニュアルを参照するか、プロバイダに問い合わせてください。Appleのサポート記事「Macのメールでパスワードを繰り返し求められる場合」を参照してください。
キーチェーンアクセスのパスワード
キーチェーンアクセスには、さまざまなアプリケーションやサービスのパスワードが保存されます。これにより、キーチェーン内の項目ごとにパスワードを入力する手間が省けます。キーチェーンパスワードによってキーチェーンが保護されます。キーチェーンのロックは、ユーザがログインしたときに解除されます。キーチェーンのパスワードについてを参照してください。
復旧キー
FileVaultを使用してMac上の情報を暗号化するときに、復旧キーを作成することができます。ログインパスワードを忘れた場合は、復旧キーを使用して起動ディスクのロックを解除し、ログインパスワードを変更できます。復旧キーは、第三者に見つからないように、Macと同じ場所には保管しないでください。