平田オリザ×本広克行の舞台『転校生』　男子校版＆女子校版、オーディションで若き才能42名を選出

2019年8月17日（土）～27日（火）紀伊國屋ホールにて上演される、平田オリザ脚本、本広克行演出の舞台『転校生』女子校版と男子校新版の各出演者21名が発表された。

本作品は1994年青山演劇フェスティバルで初演されて以来、高校演劇のバイブル的な存在の戯曲。平田オリザ特有の「同時多発」会話で繰り広げられるある高校生たちの一日を描き、他愛のない日々の会話の中に高校生たちの日常と社会への好奇心、あるいは大人達への不信感、将来への不安を垣間見ることができる物語だ。

2015年、若き才能との出逢いを求め、18歳～27歳の女性を対象に応募総数1,474名のなかからオーディションを経て、21名の出演者が選出された。そして、2019年、パルコは再び「俳優」を目指す若き才能のために『転校生』キャスト全オーディションを実施した。

本作品は女子校が舞台で描かれているが、今回はこの女子校版に加え、新たに平田オリザが改定版として男子校版を翻案し、オリジナル女子校版と男子校新版の２バージョンが同時上演される。

今回行われたオーディションでは、応募総数2,128名の中から、演出を務める本広克行による書類審査、実技審査を経て、男子校版、女子校版各21名の出演者が選ばれた。21名の女優たち、21名の男優たちの演技は、本公演の観客が最初の目撃者となる。2019年夏、新たな才能たちとの出逢いに期待しよう。

＜男子校版＞（五十音順）
足立 英、荒澤 守、荒田 至法、飯阪 翔、伊藤 凜、岩井 克之、宇野 拓、梅田 優作、遠藤 龍希、狩野 健斗、河合 拳士朗、河口 勇太朗、佐瀬 清隆、佐藤 雄大、田中 俊介、中嶋 海央、長畑 勝己、那須 一南、広田 亮平、松本 翔太郎、松谷 優輝

演出：本広克行 コメント

2015年の初演は、僕自身の演劇のノウハウと映像のテクニックを全て吐き出して作った舞台で、面白かったですね。今回は「役者として本気で覚悟が決まった方」を募集したところ、前回よりも応募総数も多く、非常にみなさんが高いコミットで応募してくれたので選ぶのが大変でした。出演者みんなのエネルギーをかき集めて、この夏の「転校生」もまた面白い舞台にしたいと思います。