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海外向けの日本酒「総社ブラック」、来春出荷分を初めて国内予約販売 - 岡山経済新聞
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海外向けの日本酒「総社ブラック」、来春出荷分を初めて国内予約販売

日本酒「総社ブラック」を販売するスカイホッパーの長谷川誠社長

日本酒「総社ブラック」を販売するスカイホッパーの長谷川誠社長

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 「Sky hopper(スカイホッパー)」(岡山市北区野田2)がこれまで海外で販売してきた日本酒「総社ブラック」の来春出荷分の予約販売が5月30日、始まった。

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 岡山で建設業を営む長谷川誠さんと海外でマーケティング会社を営むクリストファーさんが2020年に同社を設立し、2021年ごろから海外で販売し始めた。国内で販売するのは今回が初めて。

 同商品は酒米「雄町」を精米歩合45%まで削り、長期低温発酵させたアルコール度数が16度の酒。総社の酒蔵「ヨイキゲン」(総社市清音上中島)でこれまで製造してきた純米大吟醸「夜空ノ碧天」を買い取り、「総社ブラック」として販売。瓶やラベルなどを黒で統一し、ラベルの縁を金であしらい「高級感を持たせた」という。「総社」の名前は、酒蔵が総社にあることもあるが、言葉の響きの良さから選んだという。

 これまでは、マカオを中心に岡山のビールや日本酒を輸出してきたが、2022年から米ロサンゼルスで営業を始め、2023年末にはロサンゼルスのレストラン数店と契約。今年3月にはドジャースタジアム内にあるバンク・オブ・アメリカのスイートルームでの販売も始まった。

 社長を務める長谷川さんは「ヨイキゲンは経営変更があり、ほとんどの銘柄を製造しなくなった。唯一、総社ブラックとして『夜空ノ碧天』が残り感慨深い。酒蔵はおいしい酒を作っていても国内外で販売が難しくなっている。総社ブラックもロサンゼルスだけじではなく、アメリカ全土に販路を広げたい。日本酒の価値を世界に伝え、いい酒が造り続けられる環境になれば」と話す。「今後は、スパークリングや濁り酒のバリエーションも商品化する予定」とも。

 価格は3万4,000円。「あべ酒店」(倉敷市水島東栄町)、「ちゃがたパーク」(総社市泉)で、2025年春に出荷する予定の2000本を予約販売している。

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