天下の二日市温泉大丸別荘 レジオネラ菌3700倍 温泉入れ替えせず
福岡県筑紫野市の二日市温泉にある老舗旅館「大丸別荘」が、週に1回以上換水しなければならない大浴場の湯を年に2回しか換えておらず、保健所の検査で基準値の2倍のレジオネラ菌が検出されたことが発覚した。
大丸別荘側は当初、湯の交換や塩素の注入は適正だったと説明していたが、県の再検査で最大3700倍のレジオネラ菌を検出され、改善指導を受けることとなった。大丸別荘側は既に対策を講じ、状況は改善されているが、客にとっては温泉が清潔であることは当たり前のことであり、安心して入浴できる環境づくりが求められている。
温泉業界においては、適切な換水頻度の確保や清掃などの衛生管理が求められており、顧客の健康と安全を確保するためにも、一層の改善が必要とされている。
以上、
なお、大浴場の検査結果であり、うち風呂については何も発表されていない。
大丸別荘は、博多の奥座敷として著名人や先生方、企業経営者たちが、福岡での会合やゴルフ三昧後の会食・ご宿泊に利用される旅館。
レジオネラ菌は環境中に普通に存在する菌、通常では感染症を引き起こすことは少ない。しかしながら、感染しやすい環境下では、特に高齢者等抵抗力の少ない人々にとって、主にレジオネラ属の一種、L. pneumophila が、ヒトのレジオネラ感染症(レジオネラ肺炎およびポンティアック熱)の原因になる。
レジオネラ感染症は、レジオネラ菌で引き起こされる非定型肺炎の一つ。兆候や症状は、咳、息切れ、高熱、筋肉の痛み、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢にもなりえる。これらの症状は曝露2日から10日後に現れる。