1989年の文学
表示
1989年 こちらもご覧下さい |
---|
社会 |
政治 経済 法 労働 教育 交通 |
文化と芸術 |
文学 芸術 音楽 映画 日本公開映画 出版 日本のテレビ ラジオ |
スポーツ |
スポーツ 野球 サッカー 相撲 バレー バスケ 自転車競技 日本競馬 |
科学と技術 |
科学 気象・地象・天象 台風 道路 鉄道 航空 |
地域 |
日本 日本の女性史 |
各年の文学 |
1979 1980 1981 1982 1983 |
1984 1985 1986 1987 1988 |
1989 1990 1991 1992 1993 |
1994 1995 1996 1997 1998 |
■ヘルプ |
1989年の文学(1989ねんのぶんがく)では、1989年(平成元年)の文学に関する出来事について記述する。
できごと
[編集]- 1月12日 - 第100回芥川龍之介賞・直木三十五賞(1988年下半期)の選考委員会開催。
- 3月20日、吉本ばななの『TUGUMI』が中央公論社より刊行される[1]。同書は1989年年間ベストセラーの総合1位を記録した[2]。
- 5月 - 三島由紀夫の『金閣寺』(1956年)がソビエトの文芸雑誌にロシア語で全訳され初掲載(ソ連での三島作品の初発表)[3]。
- 5月18日 - 第2回山本周五郎賞の決定発表。吉本ばななの『TUGUMI』が受賞する。
- 7月15日 - 吉本ばななの作品集『白河夜船』が福武書店より刊行される。同書は1989年年間ベストセラーの総合5位を記録した[2]。
- 9月30日 - 吉本ばななの初エッセイ集『パイナツプリン』が角川書店より刊行される。同書は1989年年間ベストセラーの総合12位を記録した[2]。
賞
[編集]芥川賞・直木賞
[編集]- 第100回(1988年下半期)
- 第101回(1989年上半期)
国内のその他の賞
[編集]- 谷崎潤一郎賞(第25回) - 該当作なし
- 泉鏡花文学賞(第17回) - 石和鷹『野分酒場』、北原亞以子『深川澪通り木戸番小屋』
- 群像新人文学賞(第32回) - 該当作なし
- 野間文芸新人賞(第11回) - 伊井直行『さして重要でない一日』
- 海燕新人文学賞(第8回) - 木下文緒『レプリカント・パレード』、石黒達昌『最終上映』
- 山本周五郎賞(第2回) - 吉本ばなな『TUGUMI』
1989年の本
[編集]小説
[編集]- 小川洋子 『完璧な病室』(福武書店)
- 佐藤泰志 『そこのみにて光輝く』(河出書房新社)
- 関川夏央 『水の中の八月』(講談社)
- 藤沢周平 『市塵』(講談社)
- 吉本ばなな 『TUGUMI』(中央公論社)、『白河夜船』(福武書店)
その他
[編集]- 澤口たまみ 『虫のつぶやき聞こえたよ』(白水社)
- 高島俊男 『中国の大盗賊』(講談社)
- 村上春樹 『村上朝日堂はいほー!』(文化出版局)
- 養老孟司 『唯脳論』(青土社)
- 吉本ばなな 『パイナツプリン』(角川書店)
死去
[編集]- 1月18日 - ブルース・チャトウィン、イギリスの小説家。48歳没。
- 2月6日 - バーバラ・タックマン、米国の作家。77歳没。
- 2月9日 - 手塚治虫、日本の漫画家。60歳没。
- 3月27日 - マルカム・カウリー、米国の詩人・批評家。90歳没。
- 4月10日 - 色川武大、日本の小説家。60歳没。
- 4月19日 - ダフニ・デュ・モーリエ、イギリスの小説家。81歳没。
- 9月4日 - ジョルジュ・シムノン、ベルギー出身の推理作家。フランス語で書く。86歳没。
- 9月15日 - ロバート・ペン・ウォーレン、米国の詩人・小説家。1947年に『All the King's Men』でピューリッツァー賞を受賞した。84歳没。
- 10月25日 - メアリー・マッカーシー、米国の作家。77歳没。
- 11月4日 - 隆慶一郎、日本の脚本家・小説家。66歳没。
- 11月7日 - 赤木健介、日本の詩人・歌人。82歳没。
- 12月9日 - 開高健、大阪市出身の小説家。58歳没。
- 12月22日 - サミュエル・ベケット、アイルランド出身のフランスの劇作家・小説家。1969年にノーベル文学賞を受賞した。83歳没。
脚注
[編集]- ^ TUGUMI つぐみ|単行本|中央公論新社
- ^ a b c 1989年 ベストセラー10 (平成元年):【 FAX DM、FAX送信の日本著者販促センター 】
- ^ 佐藤秀明・井上隆史編「年譜 平成元年5月」(42巻年譜・書誌 & 2005-08, p. 355)
参考文献
[編集]- 『決定版 三島由紀夫全集42巻 年譜・書誌』新潮社、2005年8月。ISBN 978-4106425820。