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海野つなみ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
うみの つなみ
海野 つなみ
生誕 (1970-08-09) 1970年8月9日(54歳)
日本兵庫県西宮市
職業 漫画家
活動期間 1989年 -
ジャンル 少女漫画
公式サイト 海野つなみ*Information
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海野 つなみ(うみの つなみ、1970年8月9日 - )は、日本の女性漫画家兵庫県出身。

来歴

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1989年に「お月様にお願い」(第8回なかよし新人まんが賞入選)で講談社『なかよしデラックス』からデビュー(作品投稿時のタイトルは『お月様にお願い』だったが、雑誌掲載時に編集者の見落としで句読点が抜けてしまった)。講談社の『なかよし』を中心に作品を発表していたが、1997年以降は『Kiss』、『Kiss PLUS』を中心に活動。代表作は『Kissの事情』、『回転銀河』、『逃げるは恥だが役に立つ』など。2015年5月には、『逃げるは恥だが役に立つ』で第39回講談社漫画賞(少女部門)を受賞[1]

作風

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ストーリーはもちろん登場人物の心の動きに重点を置いた描写や、従来の少女漫画とは一線を画する設定・テーマ、アイディアの上手さ、言葉選びのセンスに長け、また所々にコアでマイナーなギャグを入れるため、単行本では「ネタ帳公開」としてギャグの解説ページを設けることもある。

作品リスト

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連載

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読切

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作品名 掲載誌 収録コミックス
お月様にお願い ※デビュー作 『なかよしデラックス』1989年秋の号 『恋の熱帯低気圧』
ワクワク。 『なかよしデラックス』1990年お正月号
SUPER GIRL 『なかよしデラックス』1990年春の号 『ロマンスのたまご』
わたしはフラミンゴになりたい 『なかよし4月号増刊』(講談社)1990年 『ロマンスのたまご』
少年少女ぼよよん無国籍活劇・21世紀盗賊団 『なかよしデラックス』1990年夏の号 『学園宝島』
プールサイドの人魚姫 『なかよし』1990年9月号 『tsunamix 2』
ぼよよんゴーストバスターズ 『なかよしデラックス』1990年初冬の号 『恋の熱帯低気圧』
チャンスをちょうだい 『なかよしデラックス』1991年お正月号 『tsunamix 2』
キッスにお願い 『なかよし』1991年5月号 『Telescope Diaries』第2巻
メリー・メリー・クリスマス・キッス 『なかよしデラックス』1992年お正月号 『恋の熱帯低気圧』
恋の熱帯低気圧 『なかよしデラックス』1992年秋の号 『恋の熱帯低気圧』
西園寺さんと山田くん 『なかぞう』1993年クリスマス号 『西園寺さんと山田くん』
ヴァンパイア―朱い夏― Monthly mimi』(講談社)1994年9月号 『ゴ-ルデン・デリシャス・アップル・シャーベット』
ローレライは月の夜に 『なかよし』1994年12月号 『西園寺さんと山田くん』
両手に愛をつかめ! 『なかぞう』1995年夏休み号 『tsunamix』
Girly 『mimi Carnival』(講談社)1996年3月号 『ゴ-ルデン・デリシャス・アップル・シャーベット』
Sweets 『なかぞう』1996年春休み号 『西園寺さんと山田くん』
ゴールデン・デリシャス・アップルシャーベット 『mimi Carnival』1996年7月号 『ゴ-ルデン・デリシャス・アップル・シャーベット』
十二夜―クリスマスの十二日― 『なかよし』1997年1月号 『tsunamix 2』
若奥様と僕 『Monthly mimi』1997年2月号 『ゴ-ルデン・デリシャス・アップル・シャーベット』
はちみつ 『Kiss』1997年17号 『ゴ-ルデン・デリシャス・アップル・シャーベット』
シエスタ 『Kiss Carnival』1999年3月号 『デイジー・ラック』第2巻
奇跡の春 『Amie』1999年初夏号 『tsunamix』
Cleaning Beauty 『Kiss Carnival』1999年9月号 『ゆうてる場合か!』
たまごやき 『Kiss Carnival』2001年9月号 『tsunamix』
リフォーム父さん 『One more Kiss』2002年3月号 『tsunamix』
2番目に好きなひと Vanilla』(講談社)2002年6月号 『tsunamix 2』
世界の終わりに君を想う 『Kiss in the dark』(講談社)2002年 『tsunamix』
豚飼い王子と100回のキス 『Kiss PLUS』2012年7月号・9月号 『豚飼い王子と100回のキス』
排気ダクト モーニング』(講談社)2012年52号
さよなら世界 『モーニング』2013年50号
Will comicスピカ』(幻冬舎)2015年No.40 アンソロジー『星の恋物語』
(2015年刊、幻冬舎、原作:石井ゆかり (占星術師)
スプートニク FEEL YOUNG』(祥伝社)2017年11月号
20万円ガール 月刊バーズ』(幻冬舎)2018年2月号
わたしは毛布 『モーニング』2018年6号
お見合い探偵 帷子ノ辻椥 別冊花とゆめ』(白泉社)2018年3月号

単行本リスト

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特記のない限り、単行本はすべて講談社[11]

KCなかよし
  • ロマンスのたまご 1993年2月、ISBN 4-06-178741-1
  • 恋の熱帯低気圧 1993年7月、ISBN 4-06-178741-1
  • 西園寺さんと山田くん 1997年4月、ISBN 4-06-178860-4
  • 学園宝島(KCDX) 2010年4月、ISBN 978-4-06-375895-5
AmieKC
KC Kiss
  • スプートニク(フィールヤングコミックス)2022年7月8日発売[16]ISBN 978-4-396-76862-1 ※祥伝社刊

人物

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近所には自分が漫画家であることを伏せて生活しており、2016年12月19日にNHK総合の『あさイチ』に出演の際には顔出しNGとしてすりガラス越しで出演した[17]

ペンネーム

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「海野つなみ」というペンネームは投稿を始めた中学2年生の時につけた。津波を連想させることもあり途中で改名を考えたが、当時の担当者や販売部など周囲の関係者に反対され、断念。2011年3月11日に発生した 東北地方太平洋沖地震 に際しては、逆に「海野つなみ」という名前だからこそチャリティ活動にも積極的に参加していきたいと、本人ブログにて発言した[18]。また東日本大震災の被災者を支援するチャリティ活動として他の漫画家と共同で東日本大震災チャリティ同人誌「pray for Japan」で執筆する[19]

阪神・淡路大震災での被災

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海野は阪神・淡路大震災で被災している。当時は大阪市に住んでいたが、神戸市での所用を終えて西宮市の実家に滞在中に揺れに見舞われ、実家が半壊した。JR社員の父、看護師の母、通信会社勤務の兄が復興に向けて多忙な日々を送るのを見て自らの境遇に悩んだが、当時既に連載を抱えていたため、ひたすら漫画を描き続けることによって精神状態を保ったと振り返っている[20]

メディア出演

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テレビ

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ラジオ

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脚注

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  1. ^ 講談社漫画賞が決定!シドニアの騎士、逃げ恥、七つの大罪、弱虫ペダル”. コミックナタリー (2015年5月12日). 2017年10月15日閲覧。
  2. ^ 「回転銀河」海野つなみの新連載は、SF版小公女”. コミックナタリー (2009年10月24日). 2017年10月15日閲覧。
  3. ^ 海野つなみ新連載「逃げるは恥だが役に立つ」Kissで開幕”. コミックナタリー (2012年11月9日). 2017年10月15日閲覧。
  4. ^ 「逃げるは恥だが役に立つ」本編完結!百合ちゃんの番外編は4月号に登場”. コミックナタリー (2016年12月24日). 2017年10月15日閲覧。
  5. ^ 海野つなみ「逃げるは恥だが役に立つ」みくり&平匡の結婚生活編がKissで始動”. コミックナタリー (2019年1月25日). 2019年3月30日閲覧。
  6. ^ 海野つなみ「逃げるは恥だが役に立つ」がフィナーレ、結婚生活やみくりの妊娠描く”. コミックナタリー. ナターシャ (2020年2月25日). 2020年2月25日閲覧。
  7. ^ 海野つなみ原作連載「その日世界は終わる」始動、栗原まもる&ひうらさとる”. コミックナタリー (2017年11月25日). 2017年12月1日閲覧。
  8. ^ a b “海野つなみの読切がシリーズ連載化、なじみのカフェでおしゃべりする仲の3人を描く”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年4月8日). https://natalie.mu/comic/news/423643 2021年4月8日閲覧。 
  9. ^ “海野つなみ「スプートニク」が完結、人生をともにすることになった男女3人の行く末は”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年4月8日). https://natalie.mu/comic/news/473131 2022年4月8日閲覧。 
  10. ^ “正反対な女2人の“仲良くない”同居生活、海野つなみの新連載「クロエマ」がKissで”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年8月25日). https://natalie.mu/comic/news/490967 2022年8月25日閲覧。 
  11. ^ 講談社コミックプラス "海野つなみ"検索結果
  12. ^ “海野つなみが20年にわたって綴ってきたショート旅行記「Travel journal」単行本化”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年9月13日). https://natalie.mu/comic/news/444892 2021年9月13日閲覧。 
  13. ^ 『Travel journal』(海野 つなみ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2021年9月13日閲覧。
  14. ^ 無職の女と占い師の女、価値観も対照的な2人の同居を海野つなみが描く「クロエマ」”. コミックナタリー (2023年6月13日). 2023年8月14日閲覧。
  15. ^ 【3月13日付】本日発売の単行本リスト”. コミックナタリー (2024年3月13日). 2024年3月14日閲覧。
  16. ^ “海野つなみ、男女3人の人生がコロナ禍を経て交わっていく「スプートニク」単行本化”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年7月8日). https://natalie.mu/comic/news/484722 2022年7月18日閲覧。 
  17. ^ “「逃げ恥」原作海野さん「あさイチ」出演、すりガラス越し恋ダンス”. スポニチアネックス. (2016年12月19日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/12/19/kiji/20161219s00041000209000c.html 2016年12月19日閲覧。 
  18. ^ 『うめきた大仏』コメント欄[1]参照。
  19. ^ 東日本大震災チャリティ同人誌「pray for Japan」
  20. ^ “テーマ特集阪神・淡路大震災 1.17 再現 / 阪神・淡路大震災「逃げ恥」海野つなみさんの1・17 トラウマと救い”. 朝日新聞デジタル. (2021年1月17日). https://www.asahi.com/sp/articles/ASP1F3T56P1DPTIL008.html 2021年1月17日閲覧。 
  21. ^ 「逃げ恥」原作の海野つなみとジェーン・スーの対談特番が緊急放送”. TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」お知らせ (2016年11月28日). 2016年12月19日閲覧。
  22. ^ SMILE ON SUNDAY公式Twitter(2016年12月18日)

関連項目

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外部リンク

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