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レイチェル・ワイズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
レイチェル・ワイズ
Rachel Weisz
Rachel Weisz
2019年
生年月日 (1970-03-07) 1970年3月7日(54歳)
出生地 イングランドの旗 イングランド ロンドン
国籍 イギリスの旗 イギリス
職業 女優
活動期間 1993年 -
配偶者 ダニエル・クレイグ(2011年 - )
主な作品
ハムナプトラ』シリーズ
コンスタンティン
ナイロビの蜂
ブラザーズ・ブルーム
愛情は深い海の如く
ボーン・レガシー
グランドフィナーレ
ロブスター
ロニートとエスティ 彼女たちの選択
女王陛下のお気に入り
ブラック・ウィドウ
受賞
アカデミー賞
助演女優賞
2005年ナイロビの蜂
ベルリン国際映画祭
シューティング・スター賞
1998年
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演女優賞
2012年愛情は深い海の如く
放送映画批評家協会賞
アンサンブル演技賞
2018年女王陛下のお気に入り
英国アカデミー賞
助演女優賞
2018年『女王陛下のお気に入り』
ゴールデングローブ賞
助演女優賞
2005年『ナイロビの蜂』
全米映画俳優組合賞
助演女優賞
2005年『ナイロビの蜂』
ローレンス・オリヴィエ賞
演劇主演女優賞
2009年欲望という名の電車
その他の賞
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レイチェル・ワイズ(Rachel Weisz, 1970年3月7日 - )は、イギリス女優。姓の発音は、出身国においては(英語)ワイズと呼ばれがちだが、父の母語ハンガリー語ではヴェイス、母の母語ドイツ語ではヴァイスと発音される。レイチェル自身は、自分の姓の発音は「ヴァイス」であると表明している[1]

生い立ち

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イングランドロンドンウェストミンスターで生まれ、ハムステッド・ガーデン・サバーブで育つ。父親のジョージ・ワイズはハンガリー出身の発明家[2][3]、母親のエディット・ルート・ワイズ(旧姓ティーヒ)はオーストリアウィーン出身で元教師の心理療法士[4][5]。父方のルーツはユダヤ系ハンガリー人であり、母方もユダヤ系イタリア人の血を引いている。レイチェルが15歳の時に両親は離婚した。妹のミニー・ワイズはアーティストである。

ケンブリッジ大学で英文学を学んでいたが、演技に興味を持つようになり劇団「Talking Tongues」を結成[6]エディンバラ・フェスティバルで公演し、ガーディアン賞を受賞する[7]

キャリア

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1993年にデビューし、主にテレビ映画などに出演。1995年に『デスマシーン』で映画デビュー。同年にショーン・マサイアス演出による舞台『生活の設計』での大胆な演技が評判となり、これを見たベルナルド・ベルトルッチが1996年公開の『魅せられて』に起用。また、同年公開の『チェーン・リアクション』でキアヌ・リーブスの相方を演じハリウッド作品に初出演する。

1999年公開の大ヒット作『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』で国際的に名前が知られるようになる。以降、ラブコメやアクションなど、様々な映画に出演する。出世作『チェーン・リアクション』でペアを組んだキアヌ・リーブスとは『コンスタンティン』で再共演している。2005年公開のイギリス映画ナイロビの蜂』の演技で、第78回アカデミー賞助演女優賞第63回ゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞。

2012年、ドーヴィル・アメリカ映画祭でのワイズ

自身が制作に関わっている2017年公開の『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』では、自身初となるレズビアンの女性を演じレイチェル・マクアダムスと濃厚なキスシーンを演じた。

私生活

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アレッサンドロ・ニヴォラサム・メンデスなどとの交際を経てアメリカの映画監督ダーレン・アロノフスキーと婚約。2006年5月31日に長男(ヘンリー・チャンス)を出産[8][9]ニューヨーク市内のマンハッタンで事実婚生活を送っていたが2010年11月、既に破局していると発表[10][11]

映画『ドリームハウス』での共演をきっかけに、2010年12月頃から俳優のダニエル・クレイグと交際[12]。2011年6月22日に結婚した[13]。同年、アメリカの市民権を取得[14]。2018年9月1日、クレイグとの間の第一子である女児が誕生したと報じられた。

主な出演作品

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映画

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公開年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1995 デスマシーン
Death Machine
幹部補佐 日本では劇場未公開
1996 チェーン・リアクション
Chain Reaction
Dr. リリー・シンクレア 塩田朋子(ソフト版)
麻生侑里テレビ朝日版)
魅せられて
Stealing Beauty
ミランダ・フォックス 加藤優子
1997 ベント/堕ちた饗宴
Bent
売春婦
インディアナポリスの夏/青春の傷痕
Going All the Way
マーティ・ビルチャー
輝きの海
Swept from the Sea
エイミー・フォスター
1998 アイ ウォント ユー
I Want You
ヘレン 土井美加
My Summer with Des ロージー テレビ映画
スカートの翼ひろげて
The Land Girls
アグ(アガパンサス)
1999 ハムナプトラ/失われた砂漠の都
The Mummy
エヴリン・カナハン 石塚理恵(ソフト版)
田中敦子日本テレビ版)
太陽の雫
Sunshine
グレタ 田中敦子
チューブ・テイルズ
Tube Tales
アンジェラ 「ローズバッド」
2000 ビューティフル・クリーチャー
Beautiful Creatures
ペチューラ
2001 スターリングラード
Enemy at the Gates
ターニャ・チェルノワ 田中敦子(ソフト版)
冬馬由美(日本テレビ版)
TBA(機内上映版)
ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
The Mummy Returns
エヴリン・カナハン・オコーネル / 王女ネフェルティティ 石塚理恵(ソフト版、テレビ朝日版)
玉川砂記子フジテレビ版)
2002 アバウト・ア・ボーイ
About a Boy
レイチェル 林佳代子
2003 コンフィデンス
Confidence
リリー 井上喜久子
彼氏がステキになったワケ
The Shape of Things
エヴリン・アン・トンプソン
ニューオーリンズ・トライアル
Runaway Jury
マーリー 田中敦子(ソフト版)
TBA(機内上映版)
2004 隣のリッチマン
Envy
デビー・ディングマン 日本では劇場未公開 日野由利加
2005 コンスタンティン
Constantine
アンジェラ・ドッドソン / イザベル・ドッドソン 甲斐田裕子(ソフト版)
岡寛恵(テレビ朝日版)
ナイロビの蜂
The Constant Gardener
テッサ・クエイル アカデミー助演女優賞受賞
ゴールデングローブ賞 助演女優賞受賞
英国アカデミー賞 主演女優賞ノミネート
湯屋敦子
2006 ファウンテン 永遠につづく愛
The Fountain
イザベル / イジー・クレオ 安藤麻吹
エラゴン 意志を継ぐ者
Eragon
サフィラ 声の出演 林真里花
2007 ブラザーサンタ
Fred Claus
ワンダ 岡寛恵
マイ・ブルーベリー・ナイツ
My Blueberry Nights
スー・リン 石塚理恵[15]
2008 ラブ・ダイアリーズ
Definitely, Maybe
サマー・ハートリー 日本では劇場未公開 甲斐田裕子
ブラザーズ・ブルーム
The Brothers Bloom
ペネロペ・スタンプ 日本では劇場未公開 三石琴乃
2009 アレクサンドリア
Agora
ヒュパティア 田中敦子
ラブリーボーン
The Lovely Bones
アビゲイル・サーモン 甲斐田裕子
2010 トゥルース 闇の告発
The Whistleblower
キャシー・ボルコバック 日本では劇場未公開 TBA
2011 MI5:消された機密ファイル
Page Eight
ナンシー・ピアパン テレビ映画 中道美穂子
360
360
ローズ 日本では劇場未公開 (吹き替え版なし)
ドリームハウス
Dream House
リビー・アテントン 甲斐田裕子
愛情は深い海の如く
The Deep Blue Sea
ヘスター・コリアー ニューヨーク映画批評家協会賞 主演女優賞受賞
ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)ノミネート
日本では劇場未公開
(吹き替え版なし)
2012 ボーン・レガシー
The Bourne Legacy
マルタ・シェアリング博士 松雪泰子[16]
2013 オズ はじまりの戦い
Oz: The Great and Powerful
エヴァノラ 甲斐田裕子[17]
2015 ロブスター
The Lobster
近眼の女 浅井晴美
グランドフィナーレ
Youth
レナ・バリンジャー 湯屋敦子
2016 コンプリート・アンノウン 〜私の知らない彼女〜
Complete Unknown
アリス・マニング (吹き替え版なし)
光をくれた人
The Light Between Oceans
ハナ
否定と肯定
Denial
デボラ・E・リップシュタット英語版 日本公開は2017年 田中敦子
2017 レイチェル
My Cousin Rachel
レイチェル・アシュリー 日本では劇場未公開、2019年2月にWOWOWで放映 甲斐田裕子
ロニートとエスティ 彼女たちの選択
Disobedience
ロニート・クルシュカ 日本公開は2020年
兼製作
湯屋敦子[18]
喜望峰の風に乗せて
The Marcy
クレア・クローハースト (吹き替え版なし)
2018 女王陛下のお気に入り
The Favorite
サラ・チャーチル アカデミー賞助演女優賞ノミネート
英国アカデミー賞 助演女優賞受賞
ゴールデングローブ賞助演女優賞ノミネート
小林さやか[19]
2021 ブラック・ウィドウ
Black Widow
メリーナ・ヴォストコフ 田中敦子[20]
2025 サンダーボルツ*
[Thunderbolts*

テレビ

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放映年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1993 主任警部モース
Inspector Morse
アラベラ・ベイドン シーズン7 第3話「神々の黄昏」
赤と黒
Scarlet and Black
マチルド ミニシリーズ
2010 ザ・シンプソンズ
The Simpsons
Dr. Thurmond 声の出演
シーズン22 第7話「バートと伝書バト」
2023 戦慄の絆
Dead Ringer
エリオット/ビヴァリー・マントル ミニシリーズ 渋谷はるか

日本語吹き替え

[編集]

田中敦子甲斐田裕子が担当することが多い。

脚注

[編集]
  1. ^ Rachel Weisz Is Going to Start Correcting People on How to Pronounce Her Last Name
  2. ^ Rachel Weisz biography”. filmreference.com. 7 March 2011閲覧。
  3. ^ Brown, Mick (1 August 2009). “Rachel Weisz talks about starring in A Streetcar Named Desire”. The Daily Telegraph. http://www.telegraph.co.uk/culture/theatre/theatre-features/5931197/Rachel-Weisz-talks-about-starring-in-A-Streetcar-Named-Desire.html 7 March 2012閲覧。 
  4. ^ “The virtues of Weisz”. Evening Standard (London). (16 November 2006). http://www.thisislondon.co.uk/starinterviews/article-23374776-the-virtues-of-weisz.do 7 March 2011閲覧。 
  5. ^ “Rachel Weisz: 5 things to know about Daniel Craig's new wife”. CBS News. http://www.cbsnews.com/8301-31749_162-20074657-10391698.html 7 March 2011閲覧。 
  6. ^ Foley, Jack. “IndieLondon: Definitely Maybe – Rachel Weisz interview”. Indielondon. 7 March 2011閲覧。
  7. ^ Riggs, Thomas (2002). Contemporary Theatre, Film & Television: Volume 41 of Contemporary Theatre, Film and Television Series. Gale / Cengage Learning. p. 369. ISBN 0-7876-5113-3 
  8. ^ “Oscar winner Rachel Weisz has baby boy”. USA Today (Gannett Company, Inc). (1 June 2006). http://www.usatoday.com/life/people/2006-06-01-weisz-baby_x.htm 23 May 2007閲覧。 
  9. ^ Silverman, Stephen M. (1 June 2006). Rachel Weisz has a boy. People. http://www.people.com/people/article/0,,1185721,00.html 7 March 2011閲覧。. 
  10. ^ “レイチェル・ワイズとダーレン・アロノフスキーが破局”. シネマトゥデイ. (2010年11月9日). https://www.cinematoday.jp/news/N0028249 2013年1月3日閲覧。 
  11. ^ Perry, Simon (9 November 2010). “Rachel Weisz & Darren Aronofsky split up”. People. http://www.people.com/people/article/0,,20440528,00.html 10 November 2010閲覧。 
  12. ^ Chow, Nicholas. “The G-Files: June 4th – 1”. MSN Malaysia Entertainment. 12 September 2010閲覧。
  13. ^ “『007』のダニエル・クレイグが極秘結婚!お相手は『ハムナプトラ』のレイチェル・ワイズ!”. シネマトゥデイ. (2011年6月26日). https://www.cinematoday.jp/news/N0033336 2013年1月3日閲覧。 
  14. ^ "Rachel Weisz on the Today Show" 27 July 2011, The Daily Show
  15. ^ マイ・ブルーベリー・ナイツ DVD スペシャル・プライス”. TCエンタテインメント. 2021年3月18日閲覧。
  16. ^ ボーン・レガシー”. ふきカエル大作戦!!. 2021年3月18日閲覧。
  17. ^ オズ はじまりの戦い”. ふきカエル大作戦!!. 2021年3月18日閲覧。
  18. ^ ロニートとエスティ 彼女たちの選択”. ソニー・ピクチャーズ公式. 2021年3月18日閲覧。
  19. ^ 女王陛下のお気に入り”. ふきカエル大作戦!! (2019年5月31日). 2021年3月18日閲覧。
  20. ^ ブラック・ウィドウ -日本語吹き替え版”. ふきカエル大作戦!! (2021年7月9日). 2021年7月9日閲覧。

外部リンク

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