フードコブラ属
フードコブラ属 | |||||||||||||||||||||||||||
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インドコブラ Naja naja
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種 | |||||||||||||||||||||||||||
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フードコブラ属(フードコブラぞく、Naja)は、有鱗目コブラ科に属する属。
分布
[編集]アフリカ大陸、ユーラシア大陸南部、インドネシア、台湾、フィリピン
形態・性質
[編集]最大種はシンリンコブラで最大全長3.2m。頭部は丸い。フードの名前通り、肋骨により頚部の皮膚を広げることができる。一般的に知られているコブラの印象は本属の構成種から来ると思われる。興奮・威嚇時に体の前方を直立させ、シューという音を出し、肋骨を開いて頸部 (襟部分)を広げられる毒ヘビである[1]。また、頸部には目玉のような派手な模様(目玉模様)がある。
毒
[編集]毒は主に神経毒だが、細胞毒や心臓毒を含んでいる事も多い。通常は、牙にある深い溝に毒液が流れて、噛みついた獲物の体に注入し、獲物の神経を麻痺させた後に捕食するために用いる。しかし、クロクビコブラなど、外敵に対しての防御行動として毒牙の先から毒液を「噴射」することができる種も多い。
種により毒成分の割合が大きく異なる。シンリンコブラやケープコブラなどは強い神経毒をもつため、咬傷時の死亡率はとても高くなるが、早期に適切な処置が行われた場合は、出血毒を多くもつ種のような組織の壊死は起こらない。一方でインドコブラや多くのドクフキコブラでは、主成分に多量の細胞毒も同時に含むため、咬症部位を中心とした皮膚の広範囲な壊死を生じることが多い。
生態
[編集]砂漠から森林まで様々な環境に生息する。天敵としてはマングース科の構成種やラーテル等が挙げられる。前者は素早い動きと体毛、後者は分厚く堅い皮膚と体毛により毒牙による攻撃を避けて捕食する。
食性は動物食で、魚類、両生類、小型爬虫類、鳥類や卵、小型哺乳類等を食べる。
繁殖形態は卵生。
分類
[編集]和名は田原(2020)を参考[2]。
- Naja anchietae アンシエタコブラ Anchieta's cobra
- Naja annulata ミズコブラ Banded water cobra
- Naja annulifera ハナナガコブラ Snouted cobra
- Naja arabica アラビアコブラ Arabian cobra
- Naja ashei アーシュドクハキコブラ Giant spitting cobra
- Naja atra タイワンコブラ Chinese cobra
- Naja christyi クリスティーミズコブラ Congo water cobra
- Naja guineensis クロシンリンコブラ
- Naja haje アスプコブラ Egyptian cobra
- Naja kaouthia タイコブラ Monocled cobra
- Naja katiensis ニシアフリカドクハキコブラ Mali cobra
- Naja mandalayensis マンダレードクハキコブラ Burmese spitting cobra
- Naja melanoleuca シンリンコブラ Forest cobra Black and White cobra
- Naja mossambica モザンビークドクハキコブラ Mozambique spitting cobra
- Naja multifasciata ジムグリコブラ Burrowing Cobra
- Naja naja インドコブラ Indian cobra spectacled cobra
- Naja nigricincta シマドクハキコブラ Zebra spitting cobra
- Naja nigricollis クロクビコブラ Black-Necked Spitting cobra
- Naja nubiae ヌビアドクハキコブラ Nubian spitting cobra
- Naja nivea ケープコブラ Cape cobra
- Naja oxiana カスピコブラ Central Asian cobra
- Naja pallida アカドクハキコブラ Red spitting cobra
- Naja peroescobari サントメシンリンコブラ
- Naja philippinensis フィリピンコブラ Philippine cobra
- Naja sagittifera アンダマンコブラ Andaman cobra
- Naja samarensis サマールコブラ Samar cobra Peters' cobra
- Naja savannula オビシンリンコブラ
- Naja senegalensis セネガルコブラ Senegalese cobra
- Naja siamensis タイドクハキコブラ Indo-Chinese spitting cobra
- Naja sputatrix インドネシアコブラ Javan spitting cobra Indonesian cobra
- Naja subfulva チャイロシンリンコブラ
- Naja sumatrama ネッタイドクハキコブラ Equatorial spitting cobra
人間との関係
[編集]毒性は種にもよるが総じて強毒種のため、噛まれてすぐに適切な治療を受けなかった場合は命を落とすこともある。