アン・リー
アン・リー(李安) Ang Lee | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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アン・リー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本名 | Ang Lee | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1954年10月23日(70歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出生地 | 台湾屏東県潮州鎮 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
職業 | 映画監督、映画プロデューサー、脚本家 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ジャンル | 映画 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
活動期間 | 1990年 - | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
著名な家族 | ガン・リー(弟) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
『ウェディング・バンケット』 『恋人たちの食卓』 『いつか晴れた日に』 『アイス・ストーム』 『グリーン・デスティニー』 『ブロークバック・マウンテン』 『ラスト、コーション』 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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備考 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第66回ヴェネツィア国際映画祭 審査委員長(2009年) |
アン・リー(中国語:李安、1954年10月23日 - )は、台湾の映画監督である。アカデミー監督賞とヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を二回受賞しており、2024年現在、世界で唯一ベルリン国際映画祭金熊賞を二回受賞している。
来歴
[編集]1954年に台湾南部の屏東県(へいとうけん)の外省人の家庭に生まれ、台湾の国立芸術大学を卒業した後、1979年にアメリカへ渡り、イリノイ大学とニューヨーク大学で映画制作を学ぶ。在学中にスパイク・リーと知り合い、彼の映画の製作を手伝ったこともある。
太極拳の使い手としても知られ、デビューの作品『推手』において、太極拳を重要な要素として使っている。ただし、演出上においては、武術的なものとエンターテイメントを分けて考えていると発言している。
『ウェディング・バンケット』と『いつか晴れた日に』でベルリン映画祭金熊賞を、『グリーン・デスティニー』でアカデミー外国語映画賞を受賞。『いつか晴れた日に』で本格的にハリウッド進出して以来、異なるジャンルで優れた作品を多数発表している。
『ブロークバック・マウンテン』では第78回アカデミー監督賞を受賞。2006年、中華民国政府より、二等景星勲章を授与される[1]。
第64回ヴェネツィア国際映画祭に出品した『ラスト、コーション』では、『ブロークバック・マウンテン』に引き続き、2度目の金獅子賞を獲得した。
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』では第85回アカデミー監督賞を受賞。
2012年11月、フランス芸術文化勲章のシュヴァリエ章を授与される[2]。2013年、中華民国政府より、一等景星勲章を授与される[3]。
アメリカに住み、アメリカの市民権を有しているのでアメリカ国民でもある[4]。次男は俳優のメイソン・リー(李淳)。弟は台湾の映画プロデューサー・監督のガン・リー(李崗)。
監督作品
[編集]- 『推手』 (推手) Pushing Hands (1991)
- 『ウェディング・バンケット』 (喜宴) The Wedding Banquet (1993)
- 『恋人たちの食卓』 (飲食男女) Eat Drink Man Woman (1994)
- 『いつか晴れた日に』 Sense and Sensibility (1995)
- 『アイス・ストーム』 The Ice Storm (1997)
- 『シビル・ガン 楽園をください』 Ride with the Devil (1999)
- 『グリーン・デスティニー』 (臥虎藏龍) Crouching Tiger, Hidden Dragon (2000)
- 『ハルク』 Hulk (2003)
- 『ブロークバック・マウンテン』 Brokeback Mountain (2005)
- 『ラスト、コーション』 (色、戒) Lust, Caution (2007)
- 『ウッドストックがやってくる!』 Taking Woodstock (2009)
- 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 Life of Pi (2012)
- 『ビリー・リンの永遠の一日』 Billy Lynn's Long Halftime Walk (2016) [5]
- 『ジェミニマン』 Gemini Man (2019)[6]
監督以外の作品
[編集]- 『男生女相』 (1996) 出演
- 『恋のトルティーヤ・スープ』 (2001) オリジナル脚本
- 『アート・オブ・アクション マーシャル・アーツ・フィルムの変遷』 (2002) 出演
- 『ワン・ラスト・ライド』 (2003) 製作総指揮
受賞
[編集]※本来はプロデューサーが受取人である作品賞の受賞・ノミネートも含む。
賞 | 年 | 部門 | 作品 | 結果 |
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金馬奨 | 1991年 | 作品賞 | 『推手』 | ノミネート |
監督賞 | ノミネート | |||
オリジナル脚本賞 | ノミネート | |||
1993年 | 作品賞 | 『ウェディング・バンケット』 | 受賞 | |
監督賞 | 受賞 | |||
オリジナル脚本賞 | 受賞 | |||
編集賞 | ノミネート | |||
1994年 | 作品賞 | 『恋人たちの食卓』 | ノミネート | |
オリジナル脚本賞 | ノミネート | |||
1995年 | 脚色賞 | 『少女小漁』 | ノミネート | |
2000年 | 作品賞 | 『グリーン・デスティニー』 | 受賞 | |
監督賞 | ノミネート | |||
2007年 | 作品賞 | 『ラスト、コーション』 | 受賞 | |
監督賞 | 受賞 | |||
ベルリン国際映画祭 | 1993年 | 金熊賞 | 『ウェディング・バンケット』 | 受賞 |
1996年 | 金熊賞 | 『いつか晴れた日に』 | 受賞 | |
アカデミー賞 | 1993年 | 外国語映画賞 | 『ウェディング・バンケット』 | ノミネート |
1994年 | 外国語映画賞 | 『恋人たちの食卓』 | ノミネート | |
1995年 | 作品賞 | 『いつか晴れた日に』 | ノミネート | |
2000年 | 作品賞 | 『グリーン・デスティニー』 | ノミネート | |
監督賞 | ノミネート | |||
外国語映画賞 | 受賞 | |||
2005年 | 作品賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | ノミネート | |
監督賞 | 受賞 | |||
2012年 | 作品賞 | 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 | ノミネート | |
監督賞 | 受賞 | |||
ゴールデングローブ賞 | 1993年 | 外国語映画賞 | 『ウェディング・バンケット』 | ノミネート |
1994年 | 外国語映画賞 | 『恋人たちの食卓』 | ノミネート | |
1995年 | 作品賞 (ドラマ部門) | 『いつか晴れた日に』 | 受賞 | |
監督賞 | ノミネート | |||
2000年 | 監督賞 | 『グリーン・デスティニー』 | 受賞 | |
外国語映画賞 | 受賞 | |||
2005年 | 作品賞 (ドラマ部門) | 『ブロークバック・マウンテン』 | 受賞 | |
監督賞 | 受賞 | |||
2007年 | 外国語映画賞 | 『ラスト、コーション』 | ノミネート | |
2012年 | 作品賞 (ドラマ部門) | 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 | ノミネート | |
監督賞 | ノミネート | |||
インディペンデント・スピリット賞 | 1993年 | 作品賞 | 『ウェディング・バンケット』 | ノミネート |
監督賞 | ノミネート | |||
脚本賞 | ノミネート | |||
1994年 | 作品賞 | 『恋人たちの食卓』 | ノミネート | |
監督賞 | ノミネート | |||
脚本賞 | ノミネート | |||
2000年 | 作品賞 | 『グリーン・デスティニー』 | 受賞 | |
監督賞 | 受賞 | |||
2005年 | 作品賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | 受賞 | |
監督賞 | 受賞 | |||
英国アカデミー賞 | 1994年 | 非英語作品賞 | 『恋人たちの食卓』 | ノミネート |
1995年 | 作品賞 | 『いつか晴れた日に』 | 受賞 | |
監督賞 | ノミネート | |||
2000年 | 作品賞 | 『グリーン・デスティニー』 | ノミネート | |
監督賞 | 受賞 | |||
外国語作品賞 | 受賞 | |||
2005年 | 作品賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | 受賞 | |
監督賞 | 受賞 | |||
2007年 | 外国語作品賞 | 『ラスト、コーション』 | ノミネート | |
2012年 | 作品賞 | 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 | ノミネート | |
監督賞 | ノミネート | |||
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 | 1994年 | 外国語映画賞 | 『恋人たちの食卓』 | 受賞 |
1995年 | 作品賞 | 『いつか晴れた日に』 | 受賞 | |
監督賞 | 受賞 | |||
2000年 | 外国語映画賞 | 『グリーン・デスティニー』 | 受賞 | |
2005年 | 監督賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | 受賞 | |
カンザスシティ映画批評家協会賞 | 1994年 | 外国語映画賞 | 『恋人たちの食卓』 | 受賞 |
2012年 | 監督賞 | 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 | 受賞 | |
全米監督協会賞 | 1995年 | 長編映画監督賞 | 『いつか晴れた日に』 | ノミネート |
2000年 | 長編映画監督賞 | 『グリーン・デスティニー』 | 受賞 | |
2005年 | 長編映画監督賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | 受賞 | |
2012年 | 長編映画監督賞 | 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 | ノミネート | |
ニューヨーク映画批評家協会賞 | 1995年 | 作品賞 | 『いつか晴れた日に』 | 次点 |
監督賞 | 受賞 | |||
2000年 | 作品賞 | 『グリーン・デスティニー』 | 次点 | |
監督賞 | 次点 | |||
外国語映画賞 | 次点 | |||
2005年 | 作品賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | 受賞 | |
監督賞 | 受賞 | |||
ロサンゼルス映画批評家協会賞 | 1995年 | 監督賞 | 『いつか晴れた日に』 | 次点 |
2000年 | 作品賞 | 『グリーン・デスティニー』 | 受賞 | |
監督賞 | 次点 | |||
2005年 | 作品賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | 受賞 | |
監督賞 | 受賞 | |||
クリティクス・チョイス・アワード | 1995年 | 作品賞 | 『いつか晴れた日に』 | 受賞 |
2000年 | 外国語映画賞 | 『グリーン・デスティニー』 | 受賞 | |
2005年 | 作品賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | 受賞 | |
監督賞 | 受賞 | |||
2007年 | 外国語映画賞 | 『ラスト、コーション』 | ノミネート | |
2012年 | 作品賞 | 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 | ノミネート | |
監督賞 | ノミネート | |||
ボストン映画批評家協会賞 | 1995年 | 作品賞 | 『いつか晴れた日に』 | 受賞 |
監督賞 | 受賞 | |||
2000年 | 外国語映画賞 | 『グリーン・デスティニー』 | 受賞 | |
2005年 | 作品賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | 受賞 | |
監督賞 | 受賞 | |||
シカゴ映画批評家協会賞 | 1997年 | 監督賞 | 『アイス・ストーム』 | ノミネート |
2000年 | 作品賞 | 『グリーン・デスティニー』 | ノミネート | |
監督賞 | ノミネート | |||
外国語映画賞 | 受賞 | |||
2005年 | 作品賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | ノミネート | |
監督賞 | ノミネート | |||
AACTA賞 | 1998年 | 外国語映画賞 | 『アイス・ストーム』 | ノミネート |
2001年 | 外国語映画賞 | 『グリーン・デスティニー』 | 受賞 | |
ボディル賞 | 1999年 | アメリカ映画賞 | 『アイス・ストーム』 | 受賞 |
2001年 | 非アメリカ映画賞 | 『グリーン・デスティニー』 | 受賞 | |
ヨーロッパ映画賞 | 2000年 | 非ヨーロッパ映画賞 | 『グリーン・デスティニー』 | ノミネート |
2005年 | 非ヨーロッパ映画賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | ノミネート | |
全米映画批評家協会賞 | 2000年 | 監督賞 | 『グリーン・デスティニー』 | 3位 |
フロリダ映画批評家協会賞 | 2000年 | 外国語映画賞 | 『グリーン・デスティニー』 | 受賞 |
2005年 | 作品賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | 受賞 | |
監督賞 | 受賞 | |||
ダラス・フォートワース映画批評家協会賞 | 2000年 | 外国語映画賞 | 『グリーン・デスティニー』 | 受賞 |
2005年 | 作品賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | 受賞 | |
監督賞 | 受賞 | |||
2012年 | 作品賞 | 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 | ノミネート | |
監督賞 | ノミネート | |||
ロンドン映画批評家協会賞 | 2000年 | 外国語映画賞 | 『グリーン・デスティニー』 | 受賞 |
2005年 | 作品賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | 受賞 | |
監督賞 | 受賞 | |||
2012年 | 監督賞 | 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 | 受賞 | |
香港電影金像奨 | 2000年 | 作品賞 | 『グリーン・デスティニー』 | 受賞 |
監督賞 | 受賞 | |||
ヴェネツィア国際映画祭 | 2005年 | 金獅子賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | 受賞 |
2007年 | 金獅子賞 | 『ラスト、コーション』 | 受賞 | |
サンフランシスコ映画批評家協会賞 | 2005年 | 作品賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | 受賞 |
監督賞 | 受賞 | |||
セントルイス映画批評家協会賞 | 2005年 | 作品賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | 受賞 |
監督賞 | 受賞 | |||
2012年 | 作品賞 | 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 | 次点 | |
監督賞 | ノミネート | |||
セザール賞 | 2007年 | 外国映画賞 | 『ブロークバック・マウンテン』 | ノミネート |
ゴールデン・ビートル賞 | 2008年 | 外国語映画賞 | 『ラスト、コーション』 | 受賞 |
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “台湾、アン・リー監督に「一等景星勲章」授与を検討”. 中国国際放送局. (2013年2月27日) 2022年6月10日閲覧。
- ^ “【華流】台湾の巨匠アン・リー監督、フランス芸術文化勲章を受章”. サーチナ. (2012年11月30日). オリジナルの2013年5月1日時点におけるアーカイブ。 2022年6月10日閲覧。
- ^ “馬英九総統がアン・リー(李安)監督に「一等景星勲章」を授与”. 台湾週報. 台北駐日経済文化代表処 (2013年5月13日). 2015年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月10日閲覧。
- ^ “アンジー、中国でうっかり「失言」―夫ブラピと共に人気急落”. ウォール・ストリート・ジャーナル. (2014年6月11日). オリジナルの2014年6月12日時点におけるアーカイブ。 2022年6月10日閲覧。
- ^ “アン・リー監督最新作『ビリー・リンの永遠の一日』来年2・11公開決定”. ORICON STYLE. (2016年9月29日) 2016年9月29日閲覧。
- ^ “ウィル・スミスVS若きウィル・スミス!? アン・リー監督の近未来アクション、10月公開”. 映画.com. (2019年4月26日) 2019年4月26日閲覧。