アンギラ
- アンギラ
- Anguilla
-
アンギラの旗 アンギラの紋章 モットー:Unity, Strength and Endurance 国歌:God Save the King(国王陛下万歳)
および、God Bless Anguilla[1] -
公用語 英語 首都 バレー 本国 イギリス 君主 チャールズ3世 総督 ジュリア・クラウチ(Julia Crouch) 首相 エリス・ウェブスター 面積 - 総面積 91 km² - 水面積率 (%) 極僅か 人口 - 推計(2021年) 15,000[2]人 - 人口密度 168.1人/km² GDP (PPP) (2009年[3]) - 合計 1億7540万ドル - 1人当り 9696ドル 通貨 東カリブ・ドル ( XCD
)時間帯 (UTC -4) ISO 3166-1 AI / AIA ccTLD .ai 国際電話番号 1-264
座標: 北緯18度13分38秒 西経63度02分56秒 / 北緯18.22722度 西経63.04889度 アンギラ(英: Anguilla, 発音:/æŋˈɡwɪlə/)は、カリブ海の西インド諸島の小アンティル諸島とリーワード諸島で構成されるイギリス領の島。島のすぐ南方にはセント・マーチン島がある。面積は91平方キロメートルで、首府はバレー (The Valley) である。
歴史
[編集]かつて先住民のアラワク族が島にある洞窟で暮らしていたが、後にカリブ族により追いやられてしまった。1493年にクリストファー・コロンブスが島に到達し、好戦的だったカリブ族が島にいたために上陸はしなかったが、スペイン語でウナギを意味する現名のアンギラと名付ける。なお、カリブ族は島のことをマリオハナ (Malliouhana) と呼んでいた。
1632年、イギリスにより、アンギラはアンティグア島の管理下に置かれる。1650年、カリブ族の激しい抵抗があったものの、イギリス人植民者がアンギラ島へ入植する。カリブ族は入植者により、追いやられる。1796年、フランス艦隊の侵攻攻撃を受ける。1825年、アンギラの植民地政府は反対したものの、イギリスはセントクリストファー島(セントキッツ島)の植民地政府と話し合いの結果、アンギラをセントクリストファー島の管理下に置いた。
1967年2月、セントクリストファー島とネイビス島と共にセントクリストファー=ネイビス=アンギラとしてイギリスの自治領になるが、セントクリストファー島中心の政策に不満を抱いて1967年7月12日に独立宣言し、1969年2月7日にアンギラ共和国 (Republic of Anguilla) の成立を宣言した。同年、セントクリストファー=ネイビス=アンギラ自治領政府の要請によって派遣されたイギリスの武装警官隊に無血投降し、イギリス植民地統治下に戻った。1976年には改めて自治権が付与され、1980年にセントクリストファー・ネイビスから正式に分離された。
地形
[編集]アンギラはサンゴ礁からなる平坦な地形の島で、周囲には美しいビーチが多数ある。
アンギラの付近にある、スクラブ島、ドッグ島、プリックリー・ペア諸島、シール島、サンデー島、アンギリータ島といった小島も含まれている。アンギラから、北48Kmにあるソンブレロ島はアンギラに属するイギリス領である。
経済
[編集]栽培作物は綿花などで、輸出品の大半はロブスターである。観光産業も重要で、オフショア金融も推進している。
アンギラは近年、国別コードトップレベルドメイン「.ai」によって著しい経済成長を遂げている。国際通貨基金によると、世界的な人工知能技術の発展に伴い、2023年までに「.ai」ドメインの登録数が35万件を超え、アンギラに約3,200万ドルの収入をもたらした。これは、アンギラ政府の2024年年間総収入の20%を占めている。この収益は、インフラの整備、技術革新の促進、再生可能エネルギーのプロジェクト推進などに利用されている。[4] [5]
行政区画
[編集]アンギラは12の地区(District)に分かれる。
交通
[編集]島内にクレイトン・J・ロイド国際空港(ウォールブレイク空港)という空港があるが、セント・マーチン島からフェリーで約20分ほどで行ける。自動車の通行区分は、イギリス本土や日本と同じ左側通行である。
スポーツ
[編集]クリケットが人気のスポーツである。テスト・クリケットは、他のカリブ海諸国などとの多国籍チームである西インド諸島代表として国際試合を行っている。
住民
[編集]アフリカ系の黒人がほとんどを占め、白人との混血のムラートもいる。公用語は英語。宗教はキリスト教のプロテスタントがほとんどである。
アンギラの政党
[編集]下院議員
[編集]その他の政党
[編集]解散した政党
脚注
[編集]- ^ “National Song of Anguilla”. Official Website of the Government of Anguilla. 2005年10月12日閲覧。
- ^ “Anguilla”. 国際連合. 2022年8月6日閲覧。
- ^ “The World Factbook / Anguilla”. 中央情報局 (2020年6月23日). 2020年7月14日閲覧。
- ^ “全球公認真正的「AI島」?「安圭拉」正靠AI域名賺大錢!” (中国語). RSMedia (2024年10月16日). 2024年10月16日閲覧。
- ^ “How the tiny Caribbean island of Anguilla has turned the AI boom into a digital gold mine” (英語). APNEWS (2023年10月16日). 2024年10月16日閲覧。
- ^ “Central America and Caribbean :: ANGUILLA”. CIA The World Factbook (22 March 2022). 2023年7月21日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Government of Anguilla(アンギラ政府公式サイト)
- 消滅した国々-アンギラ共和国 - ウェイバックマシン(2005年11月4日アーカイブ分)
- 『アンギラ島』 - コトバンク