エース集結の7区は死闘!青学大の太田と国学院大の平林は同タイム 駒大の篠原が執念の区間賞…全日本大学駅伝
スポーツ報知
◆学生3大駅伝第2戦 全日本大学駅伝(3日、名古屋市熱田神宮西門前スタート~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴール=8区間106・8キロ)
各校のエースが集った7区(17・6キロ)。首位で受けた青学大の太田蒼生(4年)がハイペースで入り、4秒差の2位で受けた国学院大の主将・平林清澄(4年)と差を広げていく。最大約20秒差。
粘る平林は14・8キロで追いつくも、15・6キロで太田が先に仕掛ける展開。太田は16・2キロでサングラスを上げてさらにペースを上げ、平林に4秒差をつけて首位でつないだ。2人は同タイムとなった。
2分47秒差の5位で受けた駒大の主将・篠原倖太朗(4年)は、早々に城西大を捕らえて4位浮上。タスキを受けた時点で45秒差あった3位の創価大・吉田凌(4年)にも9キロまでに追いつき、2分37秒差の3位でつないだ。平林、太田のタイムを上回り区間賞となった。
今季開幕戦の出雲駅伝(10月14日、島根・出雲市=6区間45・1キロ)では終盤まで国学院大、駒大、青学大の「3強」が激しい優勝争いを繰り広げ、最終6区で国学院大の平林、駒大の篠原、青学大の太田という各校のエースたちによるアンカー対決が実現。大阪マラソン(2月25日)で日本学生最高記録の2時間6分18秒で優勝した平林が無尽蔵のスタミナを見せつけて優勝のゴールテープを切った。
駒大の藤田敦史監督(47)によると、出雲駅伝で平林に敗れた篠原はリベンジに燃えているという。藤田監督は「出雲より篠原の状態はいいです。本人も『一度負けた相手(平林)には負けたくない』と言っています」と明かしていた。出雲路の激戦は伊勢路に続き、再び、エース同士のプライドをかけた戦い。篠原は雪辱を果たした。