青学大の“切り込み隊長”鶴川正也は堂々1区区間賞「絶対に優勝するという気持ちで、全力で行きました」…出雲駅伝
◆学生3大駅伝開幕戦 出雲駅伝(14日、島根・出雲市出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドーム前ゴール=6区間45・1キロ)
レースの流れを決める大事な1区(8・0キロ)は、青学大の鶴川正也(4年)が23分38秒で区間賞を獲得した。レース後は「少しでも後ろと離して、絶対に優勝するという気持ちで、全力で行きました」とすがすがしい表情で話した。
スタート時の気温は28・4度。大会史上2番目の暑さになった。5キロを15分10秒で通過。残り1キロを過ぎて、トゥンティベイト、鶴川、国学院大の青木瑠郁(3年)に絞られ、残り400メートルで鶴川が抜け出した。
2024年度シーズンの開幕戦で、青学大の「切り込み隊長」を任された鶴川は、学生ラストシーズンにかける意気込みは強い。熊本・九州学院3年時に全国高校駅伝「花の1区」(10キロ)で区間賞を獲得するなど世代トップレベルの選手として鳴り物入りで入学したが、これまで学生3大駅伝の出場は3年時の出雲駅伝だけ。その出雲駅伝も6区8位と凡走に終わった。レース直前に足を痛めて練習不足となったため、体重がベストから3~4キロも重い状態だった。「今年は昨年のようなことはありません。昨日も今日も朝に軽く10キロ走っていますから」と引き締まった表情で話した。
6月の日本選手権5000メートルでは屋外レースとしては日本人学生歴代最高(当時)の13分18秒51で学生トップの4位になるなど、4年目にして本領発揮した。
原晋監督(57)は学生3大駅伝恒例の「かっとばせ!大作戦」を発令。「かっっとばせ~、かっとばせ~、鶴川!」というゲキに応えた。高校3年時の全国高校駅伝1区以来、4年ぶりの区間賞、大学駅伝初の区間賞獲得に喜びをかみしめた。
1区終了時点の上位チームの成績は以下の通り。
<1>青学大
<2>アイビーリーグ選抜
<3>国学院大
<4>帝京大
<5>大東大
<6>駒大
<7>東洋大
<8>京産大
主なチームの区間選手は以下の通り。【】は当日変更で出場しない選手。
◇駒大(前回優勝)
1区( 8・0キロ)桑田 駿介(1年)
2区( 5・8キロ)帰山 侑大(3年)
3区( 8・5キロ)山川 拓馬(3年)
4区( 6・2キロ)伊藤 蒼唯(3年)
5区( 6・4キロ)島子 公佑(2年)
6区(10・2キロ)篠原倖太朗(4年)
◇城西大(前回2位)
1区( 8・0キロ)斉藤 将也(3年)
2区( 5・8キロ)山中 達貴(3年)
3区( 8・5キロ)ヴィクター・キムタイ(3年)
4区( 6・2キロ)平林 樹(4年)
5区( 6・4キロ)鈴木 健真(3年)
6区(10・2キロ)久保出雄太(4年)
◇国学院大(前回3位)
1区( 8・0キロ)青木 瑠郁(3年)
2区( 5・8キロ)山本 歩夢(4年)
3区( 8・5キロ)辻原 輝(2年)
4区( 6・2キロ)野中 恒亨(2年)
5区( 6・4キロ)上原 琉翔(3年)
6区(10・2キロ)平林 清澄(4年)
◇青学大(前回4位)
1区( 8・0キロ)鶴川 正也(4年)
2区( 5・8キロ)野村 昭夢(4年)
3区( 8・5キロ)黒田 朝日(3年)
4区( 6・2キロ)宇田川瞬矢(3年)
5区( 6・4キロ)若林 宏樹(3年)
6区(10・2キロ)太田 蒼生(4年)
◇早大(前回5位)
1区( 8・0キロ)山口 智規(3年)
2区( 5・8キロ)伊藤 大志(4年)
3区( 8・5キロ)山口 竣平(1年)
4区( 6・2キロ)藤本進次郎(3年)
5区( 6・4キロ)長屋 匡起(2年)
6区(10・2キロ)工藤 慎作(2年)
◇創価大(前回記録無効)
1区( 8・0キロ)石丸 惇那(3年)
2区( 5・8キロ)吉田 響(4年)
3区( 8・5キロ)山口 翔輝(1年)【スティーブン・ムチーニ(2年)】
4区( 6・2キロ)吉田 凌(4年)
5区( 6・4キロ)黒木 陽向(3年)
6区(10・2キロ)小暮 栄輝(4年)