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サニブラウン、100メートルでは初の五輪決定!目標堂々と「金メダルに届きたい」 - スポーツ報知

サニブラウン、100メートルでは初の五輪決定!目標堂々と「金メダルに届きたい」

スポーツ報知

◆陸上 ダイヤモンドリーグ 第6戦(31日、ノルウェー・オスロ)

 陸上男子100メートルで世界選手権2大会連続入賞のサニブラウン・ハキーム(25)=東レ=が9秒99(追い風0・4メートル)をマークして、ダイヤモンドリーグ(DL)過去最高の2位に入った。今季6レース目で自身5度目の9秒台。今夏パリ五輪の参加標準記録(10秒00)を突破し、日本陸連の選考基準を満たして、同種目で自身初の五輪代表に決まった。200メートルで出場した東京大会に続き、2大会連続の五輪となる。

 スプリンターの夢舞台、五輪の100メートル代表切符をついにつかんだ。自己ベストまで0秒02、今季世界9位タイの9秒99だ。サニブラウンは「ストレスになるかといえばストレスだった。やっと肩の荷がちょっと下りた」と胸をなでおろした。

 スタンド近くの8レーン。号砲とともに好スタートを決め、序盤にグンと加速。先頭争いに絡んで今季6レース目で10秒00の壁を突破した。優勝した自己ベスト9秒84の実力者、シンビネ(南アフリカ)に0秒05差の2位で肉薄。レース前に「遅かれ早かれ絶対出ないといけないタイム。逆に出さなかったら、五輪に出る意味もない」と掲げた覚悟をレースで示した。

 苦手だったというスタートが、良くなっている。課題は「足が前に出ない感覚があった」という2、3歩目の出し方。3歩目以降の歩幅が広くなり、これが「ロスだった」。昨年の11月からスタート時の足の置き方や動き方の改善に取り組んだ。「全く違う、(最初の)30メートルになっている。試合で意識しなくてもできるようになった」と体はスムーズに動くようになった。今大会で成果の一端が出て、中盤までトップ争いをした。「しっかりまとめれば(9秒)8台も見えてくる」と大きな手応えを得た。

 世界のレースでトップ争いの常連になった。日本人歴代最高の6位だった昨年の世界陸上決勝の後、19年世界王者のコールマン(米国)に肩をポンとたたかれた。実力を認められるねぎらい。「めちゃくちゃ悔しいですよ」と言いながらも充実した表情だった。200メートルで挑んだ初五輪の21年東京は腰のヘルニアに苦しみ予選敗退。その悔しさを糧に成長した。3年間で蓄えた多くの成功体験が、サニブラウンの背中を押している。

 この時期に五輪切符を獲得し調整の選択肢も広がった。最終代表選考会の日本選手権(27日開幕、新潟デンカS)へ出場する必要がなくなり、拠点のイタリアに腰を据え、大舞台に備える時間ができた。世界選手権では2大会連続で決勝に進んだが「何もできていない」と満足はない。

 100分の1を争うレースで、掲げる目標はメダル。もちろん「金メダルに届きたい」と言い切った。花の都パリで大輪の花を咲かせる挑戦へ。25歳は「やりたいこと、つかみたいことがたくさんある五輪になる」と意気込んだ。

 ◆サニブラウン・ハキーム 1999年3月6日、東京都生まれ。25歳。小学3年から陸上を始め、東京・城西高2年時の15年7月、世界ユース選手権で100&200メートル2冠。17年は日本選手権の両種目を制し、世界選手権で200メートル決勝に大会史上最年少で進出。同年9月に米フロリダ大に進み、19年6月の陸上全米大学選手権で9秒97の日本新(当時)を樹立。21年東京五輪は200メートル予選敗退。22年世界陸上で日本勢90年ぶりの世界大会決勝に進み7位。23年世界陸上6位。190センチ、83キロ。家族はガーナ人の父と日本人の母、弟。

 ◆男子100メートルのパリ五輪出場枠 参加標準記録(10秒00)を突破した上で日本選手権(27日開幕、新潟)で3位以内に入ることが最低条件。56人出場の男子100メートルは各国・地域の最大枠は3。日本は昨年世界陸上6位の実績があるサニブラウンが標準記録を切って内定したため、残りは2枠となった。

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