田中希実、1500Mは日本新で準決勝進出…「決勝に進むために燃え尽きるようなレースがしたい」
スポーツ報知
◆東京五輪 陸上 女子1500M予選(2日、国立競技場)
女子1500メートル予選が行われ、日本記録保持者の田中希実(21)=豊田自動織機TC=が4分2秒33の日本新記録を樹立し、3組4着で準決勝進出を決めた。卜部蘭(26)=積水化学=は2組9着で予選通過を逃した。田中はスタートで飛び出すと、ハイペースを刻んだ。「日本新を出せば準決勝に進める」。同種目3度目の日本新は最高の舞台で―。残り1周からのスパート合戦で真っ向勝負し、着順での予選突破に「不完全燃焼じゃなくて、今ある自分の力を出せた」。7月30日の5000メートル予選敗退の悔しさを早速晴らした。
中長距離3冠を目指すハッサン(オランダ)が転倒しながらも予選を通過するなど、4日の準決勝はさらに厳しい戦いが予想される。最強の挑戦者は「周りがどうこうじゃなく、決勝に進むために燃え尽きるようなレースがしたい。気迫を最初から最後までまとわせているような、やる気の塊のような走りができたら」。相棒の真っ赤なスパイクのように、心を燃やす。
◆田中 希実(たなか・のぞみ)1999年9月4日、兵庫・小野市生まれ。21歳。小野南中で本格的に陸上を始めた。西脇工では全国高校総体3年連続入賞。同大スポーツ健康科学部に進むが、クラブチームに所属。19年ドーハ世界陸上5000メートル14位。自己記録は1500メートル4分2秒33、3000メートル8分40秒84でともに日本記録、5000メートルは14分59秒93。家族は両親と妹。