QuickTimeとは、かつてMac OSなどで使われていたマルチメディア技術の総称である。 一般的にはQuickTime Playerを指すことが多い。
概要
Mac OS・Mac OS Xでは音楽・動画の再生や編集でおなじみの技術・ソフトウェアである。Perianを使うことでFLVの再生もでき、Flip4Macを使うことでWMVも再生できるなど、多少プラグインを追加してやるだけでほとんどの動画を再生できるソフトであった。
QuickTimeの略称として“QT”が使われることがあるが、KDEなどで使われているQtツールキットは全くの別物である。
QuickTime Player
現在のバージョンにおいては、MP4、特にH.264の再生プレイヤーとしてはクソ以外の何物でもないという評価を得てしまっている。その酷さは黒背景に白文字を映しただけの映像で再生が崩壊する程であり、動画制作関連のスレッドでは定期的にコイツが原因のトラブルが持ち込まれ、住民をげんなりさせている。
特にyoutube、ニコニコ向けの動画を確認する場合には役に立たないどころか邪魔でしかない。
素直に他のプレイヤーを使いましょう。
Windows版のQuickTime Playerは、インストールするとスタートアップをいじって謎の在駐ソフトを起動させる、IEのMIME設定をいじって画像表示ができなくさせる、有料 登録しないとまともに使えないなど、あまり評判がよろしくない。それでもiTunesを入れたり、QuickTimeライブラリを使った動画変換をしたり するなどのために導入しているという人は多い。そういう人はMacに乗り換えましょう。7.2以降からはWindows 2000がはぶられてしまって悲しい。
2016年4月にQuickTime for Windowsのサポートが終了。この事実はトレンドマイクロ社とUS-CERT(米国セキュリティ機関)の致命的な脆弱性レポート(14日公開)の中でしれっと発表された。アップルのHPで公式告知(とアンインストールの推奨)が出た日付はこれよりも遅く(現地時間20日頃らしい)、ユーザーをがっくりさせた。
ビデオ編集ソフトやDAWソフトにはQuickTimeの機能に依存しているものがあり、各メーカーは「自社開発のビデオエンジンに変更」「Appleから中間編集用ビデオコーデックのライセンスを取得」などの対応を検討している。
Macにおいても、Mac OS X 10.6で登場したQuickTime Xに取って代わられている。QuickTime Xは名称こそ「QuickTime」を冠しているものの、内部的に使用しているのは後継技術のAVFoundationである。従来のQuickTime Playerは32ビットアプリであるため、macOS 10.15以降では完全に動作しなくなる。
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関連項目
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