ユーザーはさまざまな方法でウォッチフェイスを操作します。たとえば、ウォッチフェイスをタップして、現在再生中の曲や今日の予定を確認します。Wear OS by Google では、ウォッチフェイス上の所定の場所を 1 回タップしたとき、その操作に応答する別の UI 要素がない限り、ウォッチフェイスにその操作を受け入れさせることができます。
インタラクティブなウォッチフェイスを実装するには、まずウォッチフェイスのスタイルを作成してから、このガイドで説明するように操作の処理を実装します。
タップイベントの処理
ウォッチフェイスではタップイベントしか利用できません。タップイベントとは、ユーザーが画面に指で触れてから離すイベントです。ユーザーがタッチスクリーンに指で触れたまま他の操作を行うと、他の操作はすべてシステムによって他の機能用に予約されるため、ウォッチフェイスはキャンセル イベントを受け取ります。
タップ操作を処理するには、setTapListener()
を使用して TapListener
を追加します。このリスナーは、ユーザーがウォッチフェイスをタップするたびに呼び出されます。
ウォッチフェイスは、以下の種類のタップイベントを受け取ります。
-
TapType.DOWN
: ユーザーがタッチスクリーンに指で触れた -
TapType.UP
: ユーザーがタッチスクリーンから指を離した -
TapType.CANCEL
: ユーザーがタップ以外の操作を行ったことをシステムが検出した
TapType.DOWN
イベントと後続の TapType.UP
イベントは、android.view.ViewConfiguration.getScaledTouchSlop
が返す値に従ってタップとして検証されます。
ウォッチフェイスが TapType.CANCEL
イベントを受け取ったときは、システムがすでに操作を処理しているため、アクションをトリガーしないでください。
詳しくは、onTapEvent
をご覧ください。
関連リソース
ウォッチフェイス サンプルアプリでは、ウォッチフェイスを構成する際のおすすめの方法を紹介しています。