大相撲九州場所 11月10日初日
大相撲では28日、九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の新番付が発表された。何と言っても目玉は新大関の大の里。年6場所の中で最も入りの悪い場所といわれていたが、15日間満員御礼の出た昨年に続き、早くも大盛況間違いなしと言われている。
ところが、場所前に大の里の体調不良のニュースが流れた。西下していた秋巡業を10月17日から離脱し、最後の27日まで休場してしまった。身長192センチ、体重182キロという巨体の割にはいたって繊細のようだ。
理由は「アデノウイルス感染症で咽頭違和感と倦怠感の持続」とか。感染症だから周囲に迷惑がかかりやむを得ない、と言ってしまえばそれまで。しかし、コロナでさえいまは感染症法上の隔離はなくなり、発症から5日間は外出を控えることが推奨されるといった程度だ。
本場所後の4月、8月、10月、12月と年4回、全国をくまなく回る巡業。場所によっては1年に1度来るか来ないかだろう。秋場所の優勝力士でもある新大関大の里を一目見ようと、決して安くはないチケットを購入し、巡業を楽しみにしていた人たちの落胆ぶりはいかばかりか。