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http://www.tbc-sendai.co.jp/03tv/watchin/dj/0807.html
ど〜なの?DJ
皆さんからの素朴な疑問・質問にお答えするべく
DJ淳吾が調査・奮闘するコーナー。
なんでも聞いてください!お待ちしています。
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FAX:022-229-2385
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MAIL:
watch-in@tbc-sendai.co.jp
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[平成20年7月30日(水)放送]
●Disc.8
「ピンクのテープの謎を追え!」
今回のご質問はM.N.筋肉痛さんから。
「八木山の道路でピンクのリボンがいくつも結んであるのを見かけました。あれは何ですか?調べて下さい」
との依頼です。
さっそく現場を確認……ありました!
八木山橋から動物公園まであがる道路の両端、金網やガードレールに数m間隔で点々と、まるで何かの目印、あるいはおまじないのように付けられたピンクのリボン。
リサーチは難航を極めました。工事関係?登山道?違うなよなぁ。あれこれ調べるうち、インターネット上に答えと思しき記載を発見しました。
国土地理院が測量のためピンクのリボンを結ぶらしい……といったユーザー同士のやり取りです。
ついに正体がつかめたか!?さっそく国土地理院に電話で尋ねましたが、残念。
「国土地理院が測量目的でテープやリボンの類を目印に使う事はありません」との回答でした。違いましたね。
その後もリサーチは遅々として進まず、3日目に突入。
ところが、TBCの情報センターで道路地図をパラパラめくっていた私。見つけちゃいました!「市道 青葉山八木山線」 の文字。
なるほど、ピンクのリボンが見つかった道路は、仙台市が管理する市道だったんですね。ならば!仙台市役所で教えてもらいましょ。藁にもすがる思いです(汗)。
答えて下さったのは、東西線推進事業課の大場課長。
なんと問題のピンクのリボンをお持ちでした!
素材は布でなく、ビニールテープ。これを切って、目印として結んで行くのだそうですが、その目的は「行政が道路に必要な土地を買う際、所有者の土地の範囲を確認するため」との回答を頂きました。
ピンクの目印をたどれば、所有者の土地の範囲が分かるというわけですね。
今回の八木山の場合、地下鉄東西線と道路を1つの橋にまとめて八木山橋西側の竜ノ口渓谷にかける計画があるそうで、そのための用地買収をこの辺りで進めているのだとか。
八木山橋は古い橋(昭和40年開通)で、将来的に補修や架け替えが必要になった際、通行止めをせずに工事ができるようバイパスとなる橋を作っておく必要があるそうです。
ピンク色を使っているのは本来、土地と土地の境界杭は上部を赤く塗ってあり、それと同系色で目立つ色だから。皆さん、ピンクのテープの正体、お分かり頂けましたか?
[平成20年7月2日(水)放送]
●Disc.7
「いま考える防災教育」
DJ取材班は、岩手・宮城内陸地震から2週間近く経つ栗原市内に入りました。
栗駒の中心部では、1日も早い入居をめざして仮設住宅の建設が急ピッチで進んでいました。
槌音は復興の足音……被災地でよく言われるこの言葉を、実感したのでした。
ところで今回の地震では、皆さん正しい避難行動をとる事ができたのでしょうか?
復興への歩みを進めつつ、振り返らなくてはならない課題が数多くあります。
まずは栗原市内と、仙台に戻ってそれぞれ街の声を聞きました。
驚いた事に、とっさの揺れの際、何も出来なかったり、慌てて外に飛び出してしまった大人がとても多い事が分かりました。中には、学校で避難訓練を受けていた子どもに「机の下に潜るんだよ」と教わった方も……。
考えてみると、学校での避難訓練が大人になってからも役に立つレベルで身についているかは甚だ疑問です。
皆さんの地震時の対応や、番組に寄せられたメッセージを検証するうち、DJ取材班は「防災教育」という大きな問題を考えざるを得ませんでした。
学校で行なわれている防災に関する様々な訓練や授業は、果たして身についているのでしょうか?正しいあり方はどんなものなのでしょうか?
とりあえず小学校で行なわれている避難訓練の実態を聞きに、仙台市立片平丁小学校へ。
米山校長によれば、
「@避難経路の確認 A授業中を想定した避難訓練
B休み時間など担任がいない時を想定した訓練」
といったバリエーションをつけて、年間計画で実施しているそうです。
実際、取材に協力してくれた6年生の児童も今回の地震で適切な対応をとる事が出来たと語ってくれました。
米山校長はまた、
「訓練の想定には無限のケースが考えられる。いくつかを学んだだけで様々な状況に対応できるよう、子ども達に自分の力で考えさせたい」
と話して下さいました。
県庁でも防災教育の指針作りに取り組んでいる方がいます。
スポーツ健康課の佐藤浩樹さんは、普通の科目にはあって当たり前の「指導要領」が、防災教育では作られていない事に、疑問を感じていました。
彼は宮城県独自の防災教育指針の策定を急ぐとともに、避難訓練のあり方をこう語って下さいました。
「避難訓練は子ども達だけのものではありません。保護者や地域の力があってこそ、災害時には助け合うことが出来ます。逆に、学校が避難所として地域の力になる事もあります。ですから普段から連携を取り合って、防災意識を地域ぐるみで高めて行く事が大切なのです」。
今回の地震を振り返るのは、あるいはまだ早いのかも知れません。自分にとっての震災はまだ終わっていない……そう感じられる方もいる事と思います。
それでも、次の災害に備えてまずは「考える事」を始めなくてはならないのです。