公立小中学校で通常の給食を食べるのが難しい子ども向けにペースト処理などをする「2次調理」に対応している自治体が沖縄県内で1カ所もないことが、沖縄タイムスの41市町村教育委員会アンケートで分かった。普通食を食べられない子どもは小学校16校に17人いる。県外では対応事例があり、識者は「給食のためにインクルーシブ教育ができず、排除されてしまう」と、対応を求めている。(社会部・屋宜菜々子)

 2次調理された給食が提供されないと、弁当を用意したり、学校に出向いて給食にミキサーをかけたり、と保護者側の負担が生じる。栄養剤を持たせる例もある。...