「パパ」の花咲徳栄に心奪われ 三塁コーチ・岩井福、次は野球談義を

有料記事

大宮慎次朗
[PR]

 (9日、第106回全国高校野球選手権大会1回戦 花咲徳栄1―2新潟産大付)

 花咲徳栄の岩井福(ゆたか)が小学生のころ、甲子園の内野席から見る「パパ」は、家とは違って鋭い顔つきだった。ふと、あの日の特訓を思い出した。

 捕手で出場した試合で捕球ミスを繰り返した。帰ると待っていたのは、猛特訓。父が続けざまに投げてくるカラーボールを布団の上で捕った。「普段、選手とこんなふうに接してるんだ」と思った。

 「パパ」が指導する花咲徳栄は、2017年夏、埼玉県勢として初の全国制覇を果たした。歓喜にわく父たちの姿に心を奪われた。「高校野球ってすごい」。そして、あの「野球の顔」を見続けようと同じ高校に進むと決めた。

 高校生になると寮生活が始ま…

この記事は有料記事です。残り336文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
大宮慎次朗
スポーツ部
専門・関心分野
野球