線量計は、それぞれ目的に従って使うべき装置であり、今回セーラーは、現場で働く作業員や子供たちの、ガンマ線の外部被ばく線量を測ることに特化した個人向け線量計を販売する。
　「ＰＤＭ－１２２　マイ・ドーズ・ミニ」は、病院内で医師や放射線技師が２０年間にわたって使ってきた実績があり、品質には定評がある。 

　また、この製品は小型軽量（＊本体重量３９ｇ）ながら、人体に有害なガンマ線を正確に計測し、時間当たり線量と積算線量を表示できる。生活者や子供たちの健康安全のために、ＰＤＭ－１２２は初心者でも使えるシンプルな設計ながら、性能はプロ仕様。

　またＰＤＭ－１２２は小数点以下の表示をしないため、自然界の放射線と混同しやすい微小な線量値に惑わされて、主婦などのユーザーがパニックにならないよう配慮されている。
　セーラーはユーザー向け情報サービスとして、ユーザー登録者向けに、放射線の知識や線量計の使い方、またユーザーと一体となったネット上での線量計マップなどを構築する計画している。
さらに、線量計には毎年一回の校正が必要なため、安価で長期間校正サービスが受けられる特約サービスの提供などを計画している。
　セーラーはこの事業により、国産の高品質な個人向け線量計を安価で大量に提供することで、無用な放射線量パニックを防ぎ、「正しく警戒して家族を守る」ツールを広めたいと考えている。市販開始時期は８月８日。セーラー代理店やネット直販などのチャンネルを通じて全国で販売する。初年度は５万本～１０万本の販売を目指す。

○個人向け線量計のメリットについて
　放射線にはアルファ線、ベータ線、ガンマ線などの種類がある。また自然界に存在する微弱なアルファ線やベータ線は衣服や皮膚を透過しないため比較的安全だが、ガンマ線は透過性が強く、人体に有害で危険と考えられる。いま国内で必要とされているのは、子供たちや作業者たちの安全管理の為、外部からの被ばく積算量を正しく知ることと考えられる。ＰＤＭ－１２２は、人体が外部から被曝するガンマ線のみを正確に計測し、個人の外部被ばく量を、時間当たり数値および積算数値で確認できる。ユーザーは一か月ごとの積算値を見ながら、積算値が大きく増加するような場所に通うようなライフスタイルを調整しやすくなるなどのメリットがある。
コイン型リチウム電池（CR2450B）連続で約700時間使用可能

先般、宇宙機構が2万円の同線量計を開発、8月下旬から販売すると発表している。放射線の強さに応じて緑、黄、赤色の３色を使い７段階で表示。大人用と、計測可能な線量を１桁小さく設定した子ども用がある。
子ども用は年間約１ミリ・シーベルトに当たる毎時０・１マイクロ・シーベルト以上でブザーが鳴る。

どっちかなぁ、数値は見えた方が安心であるようだが。違いは1万円弱の価格差だけ？