伊藤忠商事/レナウンの親会社山東如意科技集団に30%出資
伊藤忠商事は31日、中国の繊維・アパレル大手の山東如意科技集団に30%を出資する。山東如意科技は中国繊維大手で、経営不振のレナウンに出資し筆頭株主となっている。伊藤忠は、10月に2億ドル(約150億円)を出資して、同社の第二位の株主となる。
伊藤忠と山東如意科技は、これまで羊毛など繊維原材料取引が中心だったが、伊藤忠が持つ高級アパレルブランドの中国販売など川下分野でも協力、共同で中国市場を開拓する。将来は海外戦略でも協業したい意向。また伊藤忠は今回の資本提携で、間接的にレナウンに約12%出資することになり、レナウンの中国展開や原材料供給での協業につながる可能性もある。
伊藤忠はすでに中国で、繊維大手の杉杉集団や食品大手の頂新グループの持株会社に資本参加している。中国企業の多角化戦略を支援することで事業拡大を進める。
レナウンのブランド欲しさに出資した山東如意科技集団であるが、伊藤忠は、潰れそうな国内ブランド会社を次々に傘下に納めており、今回の資本参加は今後の相互利益を拡大させるものと思われる。
今回の出資情報により、レナウンの株価は30%近く値上がりしている。
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