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月尋堂(げつじんどう)とは? 意味や使い方 - コトバンク

月尋堂(読み)げつじんどう

精選版 日本国語大辞典 「月尋堂」の意味・読み・例文・類語

げつじんどうゲツジンダウ【月尋堂】

  1. 江戸中期浮世草子作者別号は看花斎・北京散人。西鶴団水作風を学ぶ。代表作に「儻偶(てれん)用心記」「今様二十四孝」「子孫大黒柱」など。生没年未詳。

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改訂新版 世界大百科事典 「月尋堂」の意味・わかりやすい解説

月尋堂 (げつじんどう)

江戸時代前期の浮世草子作者。生没年不詳。同時期の俳人藤岡月尋(大坂の人,1715年伊丹で没)と同一人の可能性が極めて強いが確認できない。西鶴没後の浮世草子界で町人物,雑話物を継いだ作者。現在確認できるのは《鎌倉比事》(1708),《今様二十四孝》《子孫大黒柱》《儻偶(てれん)用心記》(以上1709)の4作。《儻偶用心記》に詐欺譚としての新しさを出す。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

朝日日本歴史人物事典 「月尋堂」の解説

月尋堂

没年:正徳5.2.21(1715.3.26)
生年:生年不詳
江戸時代の浮世草子作者,俳人。藤岡氏。大坂で生まれ,のち京都に移った。若年より文学を好んで和学を学び,俳諧を嗜む。『とてしも』(1703年序)などの俳書を編む一方,雑話物の『鎌倉比事』(1708)をはじめ,4部の浮世草子を著す。その後,居を京都岡崎に転じ,また正徳3(1713)年には伊丹に移った。近時,武家物の浮世草子『国花諸士鑑』(1714)などを月尋堂の著作と認める説もある。<参考文献>長谷川強『浮世草子の研究』,藤原英城「月尋堂とその周辺」(『国語国文』676号),同「月尋堂の武家物について」(『国語国文』698号)

(樫澤葉子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「月尋堂」の解説

月尋堂 げつじんどう

?-1715 江戸時代前期-中期の俳人,浮世草子作者。
大坂の人。元禄(げんろく)-正徳(しょうとく)のころ,俳諧(はいかい)撰書,歌学書,浮世草子を数おおく刊行した。正徳5年2月21日死去。姓は藤岡。名は道貞。別号に看花斎,定延,廉長,北京散人。作品に「鎌倉比事(けんそうひじ)」「世間用心記」,編著に「とてしも」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「月尋堂」の意味・わかりやすい解説

月尋堂
げつじんどう

江戸時代中期の浮世草子作者。俳人藤岡月尋と同一人との説もある。別号,看花斎,北京散人など。西鶴,北条団水らの模倣が多いが,文章は品位を保つ。主著『今様二十四孝』 (1709) ,『子孫大黒柱』 (09) など。

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