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回転変流機(カイテンヘンリュウキ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

回転変流機(読み)カイテンヘンリュウキ(英語表記)rotary converter

デジタル大辞泉 「回転変流機」の意味・読み・例文・類語

かいてん‐へんりゅうき〔クワイテンヘンリウキ〕【回転変流機】

交流直流に変えるための回転電気機械。同期交流機。電動発電気。ロータリーコンバーター

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精選版 日本国語大辞典 「回転変流機」の意味・読み・例文・類語

かいてん‐へんりゅうきクヮイテンヘンリウキ【回転変流機】

  1. 〘 名詞 〙 交流を直流に変換する電気機械交流電動機直流発電機を同軸につなぎ、一体になって回転するようにしたもの。電動発電機。ロータリーコンバーター。モータージェネレーター(MG)。〔現代術語辞典(1931)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「回転変流機」の意味・わかりやすい解説

回転変流機
かいてんへんりゅうき
rotary converter

交流電源によって運転され、直流出力を取り出すことができる回転電気機械。同期変流機ともいう。パワーエレクトロニクスの普及以前には交流から直流への電力変換に用いられた。回転電機子形の同期電動機と直流発電機とが共通電機子巻線によって動作する。すなわち、交流側からみれば三相交流を電源とする同期電動機であり、極数と電源周波数で決まる同期速度で回転する。出力側では、直流発電機となって整流子電気ブラシを通して直流を得ることができる。

 回転変流機はかつて直流電気鉄道電気化学工業直流電源として広く用いられた。1940年代には水銀整流器に置き換えられ、さらに1960年代以降はシリコン整流器サイリスタが用いられるようになり、それ以降はほとんど使われていない。

[磯部直吉・森本雅之]

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百科事典マイペディア 「回転変流機」の意味・わかりやすい解説

回転変流機【かいてんへんりゅうき】

同期変流機,ロータリーコンバーターとも。交流・直流間の電力の変換を行う機械。直流発電機の電機子スリップリングを取り付けた構造で,外部回路に対して交流側は同期電動機の特性を,直流側は直流発電機の特性を示す。すなわち,スリップリングから交流電力を加えれば回転子は同期電動機の電機子として同期速度で回転し,同時に直流発電機の電機子として回転し整流子から直流電力を発生する。この逆のインバーターとしても働く。
→関連項目変換機

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「回転変流機」の意味・わかりやすい解説

回転変流機
かいてんへんりゅうき
rotary converter

交流電力を直流電力に変換する回転機。直流機の電機子から等間隔にタップを出して,それぞれスリップリングに接続し,そこから交流電力を供給すると,同期電動機として回転する。電機子巻線には界磁磁束によって起電力を発生するから,整流子を通じてブラシから直流電力が得られる。電気鉄道および電気化学工場の直流電源装置として数千 kVAのものまで製作されたが,大容量の半導体整流器が実用化されたため,現在ではほとんどつくられていない。

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事典 日本の地域遺産 「回転変流機」の解説

回転変流機

(神奈川県横須賀市田浦町 東日本旅客鉄道 田浦変電所)
鉄道記念物」指定の地域遺産(1977(昭和52)年)。
1928(昭和3)年日立製作所製。関西地区用に作られた変流機より、電圧・回転数はすこし劣るが約半世紀にわたり活躍した

回転変流機

(大阪府大阪市港区波除3 交通科学博物館)
鉄道記念物」指定の地域遺産。
1933(昭和8)年日立製作所製。関西地区電化初期の時代から40数年にわたり、電気運転の動力源として活躍した

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報